ラスト・アクトレス

(ほらねしょうがいまはじまる)

ほらね ショウが今始まる

(みまもっていてください)

見守っていてください

(なんとしてもえんじきるわ)

なんとしても演じきるわ

(このやくのさいごまで)

この役の最期まで

(りんごのようにあかいおがわは)

林檎のように赤い小川は

(あるひゆかにしたたってしまう)

ある日 床に滴ってしまう

(どうこうはやみをうつす)

瞳孔は闇を映す

(みらいをうしなったまま)

未来を失ったまま

(だれがなんのために)

（誰が何のために？）

(やるかやられるかかみひとえげぇむ)

やるかやられるか 紙一重ゲェム

(いったいなんのために)

（一体何のために？）

(このぶたいじょうでいきてく)

この舞台上で生きてく

(かわいたすぽっとらいと)

乾いたスポットライト

(きばをむいてる)

（牙を剥いてる）

(ひえきったきょうきのこえが)

冷えきったキョウキの声が

(うふふふふふ)

（うふふふふふ…）

(だっていのちかけたほうが)

だって命賭けた方が

(うつくしくいられる)

美しくいられる

(もっていけるというのなら)

持っていけるというのなら

(いいわうばってごらん)

いいわ 奪ってごらん

(いのちつきるしゅんかんのかがやきをやきつけて)

命尽きる瞬間の輝きを焼き付けて

(わたしはみてるわ)

私は見てるわ

(しょうめいおちるさいごまで)

照明落ちる 最期まで

(かわいそうだわひげきは)

可哀相だわ 悲劇は

(とつぜんはじまったわけじゃない)

突然始まった訳じゃない

(おどらされていただけね)

踊らされていただけね

(めんみつなしなりおで)

（綿密なシナリオで）

(たいくつよりもすりりんぐなほうが)

退屈よりもスリリングな方が

(せいをかんじられる)

生を感じられる

(なまなましいほど)

（生々しいほど）

(ねらいはつけられてた)

狙いはつけられてた

(さいしょからきっと)

（最初からきっと）

(いつそのとりがーをひくか)

いつそのトリガーを引くか

(うふふふふふ)

（うふふふふふ…）

(はなのいのちはみじかいの)

華の命は短いの

(つんでしまわないで)

摘んでしまわないで

(もしもかれてしまうとしたら)

もしも枯れてしまうとしたら

(だれにあいをつたえる？)

誰に愛を伝える？

(えぴろーぐのぺーじまでたどりつけるのかしら)

エピローグのページまでたどり着けるのかしら

(わたしはえんじるわ)

私は演じるわ

(ほのおきえるさいごまで)

炎消える 最期まで

(このしょうもそろそろくらいまっくす)

このショウもそろそろクライマックス

(いったいだれがしかけたのでしょう)

一体誰が仕掛けたのでしょう

(いのちのえんたーていめんと)

命のエンターテイメント

(よくここまでたどりついたわ)

よくここまでたどり着いたわ

(ちょっとほめてあげる)

ちょっと褒めてあげる

(おっとここからさきはもう)

おっと ここから先はもう

(ふたりだけのひみつよ)

二人だけのヒミツよ

(でぐちのないぶたいへ)

出口のない舞台へ

(ようこそいらっしゃいました)

ようこそいらっしゃいました

(さいこうのおもてなし)

最高のおもてなし

(さいごにしてあげましょう)

最期にしてあげましょう