最後のラブ・ソング/山下智久

(かいえんのあなうんすひびいてる)

開演のアナウンス響いてる

(きっときみはこないだろう)

きっと君は来ないだろう

(やくそくしたころはこんなひがくるなんて)

約束した頃は　こんな日が来るなんて

(おもわなかったぼくたち)

思わなかった僕たち

(たいせつなゆめのためにがんばっているきみのすがたがすきで)

大切な夢のために頑張っている　君の姿が好きで

(どんなときもぼくがおうえんするなんて)

「どんな時も僕が応援する」なんて

(いってたくせしてたびだつきみのことせめた)

言ってたくせして　旅立つ君のこと責めた

(こいなんてしないほうがしあわせなきがした)

恋なんてしないほうが　幸せな気がした

(そんならぶそんぐにむねのおくがあつくなる)

そんなラブ・ソングに　胸の奥が熱くなる

(なんかいもきみときいたそのことばがつきささる)

何回も君と聴いた　その言葉が突き刺さる

(ひとりぼっちじゃかなしすぎるうただね)

ひとりぼっちじゃ　悲しすぎる歌だね…

(はじめてあったひをおもいだす)

初めて会った日を思い出す

(きょうとおなじこんさーと)

今日と同じコンサート

(ななめまえのきみはぼくとめがあうたび)

斜め前の君は　僕と目が合うたび

(わらいかけてくれたね)

笑いかけてくれたね

(かなえたいゆめのためにとおいまちへきみがいくこときいて)

叶えたい夢のために遠い街へ　君が行くこと聞いて

(はなれててもふたりかわらないよなんて)

「離れてても二人変わらないよ」なんて

(ちかっていたのにゆめみるきみのことせめた)

誓っていたのに　夢見る君のこと責めた

(こいなんてしないほうがしあわせなきがした)

恋なんてしないほうが　幸せな気がした

(そんならぶそんぐにからだじゅうがふるえる)

そんなラブ・ソングに　身体中が震える

(どうやってきみをわすれきょうからどういきてゆく)

どうやって君を忘れ　今日からどう生きてゆく

(このさきずっとこんなうたはきかない)

この先ずっと　こんな歌は聴かない…

(ほんとはもっといいたいことや)

ほんとはもっと言いたいことや

(たしかめたかったことがあったのに)

確かめたかったことがあったのに

(いまさらおそすぎるなにもかもぜんぶ)

今さら遅すぎる　何もかも全部

(はくしゅのなみのなかぼくだけがとびだしていたひとり)

拍手の波の中　僕だけが飛び出していた　ひとり

(こいなんてしないほうがしあわせなきがした)

恋なんてしないほうが　幸せな気がした

(そんなことないよとむねのおくがさけんでる)

そんなことないよと　胸の奥が叫んでる

(なんかいもきみときいたらぶそんぐがとおくなる)

何回も君と聴いた　ラブ・ソングが遠くなる

(ひとりぼっちじゃかなしすぎる)

ひとりぼっちじゃ　悲しすぎる

(それでもぼくはきみにあえてよかった)

それでも僕は　君に会えてよかった…