ナンバアナイン
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歌詞(問題文)
(ばんりょくいっこうのかんじょうがなぜかやっきになってむねをさいた)
萬綠壹紅の感情が何故か、躍起に成つて胸を割いた。
(まさにめいげつふせるうんえんのごとく)
當に、名月伏せる雲烟の如く、
(とっちらかったおもいにいきがつまる)
突散らかつた思ひに息が詰まる。
(さわぐどくどくしんのぞう)
騒ぐ毒毒、心の臓。
(うすらうれいのじょうそうとはやるあさのひざし)
薄ら憂の情操と迅る朝の陽射し。
(まださまよっていたいのに)
未だ彷徨つて居たいのに。
(したにはびこるかんしょく)
舌に蔓延る感觸。
(ざくろのあじはやけにむなしくしんとかわききっている)
石榴の味は自奔に虚しく、しんと乾き切つてゐる。
(いまにかんじょうけっかいあいもじょうもうばってしまいたいわ)
今に感情決壞。愛も情も奪つて仕舞ひたいわ。
(ながめよにふればきっといろはあせてゆく)
長雨、丗に降れば屹と、色は褪せてゆく。
(かいろくじょうたいむりであえたのならきみはなにをもとめるのか)
囘祿状態。夢裡で逢えたのなら、君は何を求めるのか。
(こたえがほしいのです)
應が欲しいのです。
(ばんしいっしょうのとっこうかいなか)
萬死壹生の特攻か否か。
(とっくみあってきもをくだいたのちにみちにまよった)
取組み合つて肝を碎いた後に、道に迷つた。
(でいしょうのごとくこんがらがってほどけない)
泥沼の如く混絡がつて觧けない。
(すくってくれ)
救つてくれ。
(あばれだしたしんのぞうせきをきったこのほんのう)
暴れ出した、心の臓。堰を切つた此の夲能。
(はしるあかいこころはいとわしい)
疾る赤い心は、厭わしい!
(いまにかんじょうけっかいあいもじょうもうばってしまいたいわ)
今に感情決壞。愛も情も奪つて仕舞ひたいわ。
(ながめよにふればきっといろはあせてゆく)
眺め、丗に經れば屹と、色は褪せてゆく。
(せいしんほうかいせつなにちるのならおとをたてずしずかにうつくしいまま)
精神崩壞。刹那に散るのなら、音を立てず靜かに美しい侭!
(こうかいのあいこくとはいせんさあどちらがかいさい)
後悔の哀哭と敗戰、さあ何方が快哉。
(いまそぞろかぜのりんかくがわたしのせをおしている)
今、漫ろ風の輪郭が、私の背を押してゐる。
(ふねよすすめ)
舟よ、進め。
(いっさいがっさいすいほうかしてかんのうとちのこっぱみじんで)
壹切合切、水泡化して、肝腦塗地の木端微塵で、
(せっせっせのよいよいよい)
せつせつせのよゐよゐよゐ。
(かんじょうけっかいあいもじょうもうばってしまいたいわ)
感情決壞。愛も情も奪つて仕舞ひたいわ。
(ながめよにふればきっといろはあせてゆく)
長雨、丗に降れば屹と、色は褪せてゆく。
(あおいきといきどうなったっていやはないわ)
靑息吐息。如何成つたつて否やはないわ。
(たかくたかくまう)
高く高く舞ふ。
(まいふんまいびょうみゃくはくははやくなってゆく)
每分每秒、脉拍は速く鳴つてゆく。
(わたしはきみをもとめるのです)
私は君を求めるのです。
(こたえがほしいのです)
應が欲しいのです。