おいしい給食 7話のセリフ

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ドラマ「おいしい給食」の七話のセリフ
ドラマ「おいしい給食」の七話のセリフから抜粋しました。
タイトル「ヤキソバ・パンデミック」
甘利田先生、今までで最もノリノリで効果歌ってる。
そして、今回珍しく一人称を「俺」と言った回。

関連タイピング

問題文

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(わたしは、なぜきづかなかったのだ。)

私は、何故気づかなかったのだ。

(きょうというひになにがおこるかのかのうせいについて。)

今日という日に何が起こるかの可能性について。

(わたしは・・・どうすればよかった?)

私は・・・どうすれば良かった?

(どこでまちがえた?)

どこで間違えた?

(なにをみおとした?)

何を見落とした?

(なぜわたしはこのじたいを、ふせげなかった?)

何故私はこの事態を、防げなかった?

(わたしは、きょうししっかくだ。)

私は、教師失格だ。

(やつもおちつかないようすだ。)

奴も落ち着かない様子だ。

(きゅうしょくのまえにじゅんびうんどうなどいままでみたことがない。)

給食の前に準備運動など今まで見たことがない。

(ついにこのときがきたぁ!)

ついにこの時が来たぁ!

(にんきのめにゅー、やきそば)

人気のメニュー、ヤ・キ・ソ・バ♡

(きゅうしょくめにゅーならではのそーすじたてのやきそば)

給食メニューならではのソース仕立てのヤ・キ・ソ・バ♡

(いんしょくてんややたいでつくられるものとは、いっせんをかくす。)

飲食店や屋台で作られるものとは、一線を画す。

(しるものにわかめすーぷ。)

汁物にワカメスープ。

(こっぺぱんとまーがりん、ぎゅうにゅうにくわえ、)

コッペパンとマーガリン、牛乳に加え、

(でざーとにばなな。)

デザートにバナナ。

(そして、さいしょにたべるのは、とうぜん)

そして、最初に食べるのは、当然

(こいつだ)

こいつだ♡

(あーーーー!うまいーーー!!)

あーーーー!うまいーーー!!

(ほどよいそーすあじのめんにやさいのあまみがからみつく)

程よいソース味の麺に野菜の甘味が絡みつく

など

(きゅうしょくやきそばにきゃべつがおおいのには、わけがある。)

給食ヤキソバにキャベツが多いのには、訳がある。

(やきそばのれきしは2700ねんほどまえのちゅうごくといわれているが、)

ヤキソバの歴史は2700年程前の中国と言われているが、

(このにっぽんのそーすやきそばのれきしはあさく)

このニッポンのソース焼きそばの歴史は浅く

(しゅうせんごあたりからだといわれている。)

終戦後辺りからだと言われている。

(とうじのにっぽんはたべものがとぼしく)

当時のニッポンは食べ物が乏しく

(めんのげんりょうとなるこむぎはてにいれにくかった。)

麺の原料となる小麦は手に入れにくかった。

(それできゃべつでかさまししたのがはじまりだ。)

それでキャベツでかさ増ししたのが始まりだ。

(だが、きゃべつでかさまししたがゆえ、)

だが、キャベツでかさ増ししたが故、

(きゃべつのすいぶんであじがうすくなってしまったのだ。)

キャベツの水分で味が薄くなってしまったのだ。

(そこでそーすであじをととのえたのだ。)

そこでソースで味を調えたのだ。

(かいてんがまをつかったかねつほうほうによって、さらにいくつかのどくじせいがしょうじる。)

回転釜を使った加熱方法によって、更にいくつかの独自性が生じる。

(なんじゅっきろというやきそばをちからまかせにかきまわすので)

何十キロというヤキソバを力任せにかき回すので

(めんがおもみできれてしまい、いっぽんいっぽんがみじかくなる。)

麺が重みで切れてしまい、一本一本が短くなる。

(しかし、それがけっかてきにたいりょうのながいめんがいっきにくちにはいることなく)

しかし、それが結果的に大量の長い麺が一気に口に入ることなく

(たべやすさをえんしゅつしている。)

食べ易さを演出している。

(そう!めんにこしはなくやさいもべっちょべっちょ。にくはかたい。)

そう!面にコシはなく野菜もベッチョベッチョ。肉は固い。

(なのに、うまい。)

なのに、美味い。

(なぽりたんすぱげてぃやかれーらいすのように)

ナポリタンスパゲティやカレーライスのように

(にっぽんじんはおりじなるからどくじにはってんさせるのがてんさいてき。)

ニッポン人はオリジナルから独自に発展させるのが天才的。

(まさににっぽんがほこるべきそうさくりょうりだ。)

まさにニッポンが誇るべき創作料理だ。

(ひぃぃぃふぅぅぅ)

ひぃぃぃふぅぅぅ

(だれがなんといおうとやきそばぱんというおうどうはさけられない。)

誰が何といおうとヤキソバパンという王道は避けられない。

(めのまえにこっぺぱんとやきそばがあって、やきそばぱんにしないにんげんは)

目の前にコッペパンとヤキソバがあって、ヤキソバパンにしない人間は

(ただいこじになってるだけのがんこもの。)

ただ意固地になってるだけの頑固者。

(まずはばたーをぬりぬり。それからぁやきそばぁ)

まずはバターを塗り塗り。それからぁヤキソバぁ

(たりーるかたりないのかたりーるか、おったりるかた・・・)

足りーるか足りないのか足りーるか、おっ足りるか足・・・

(いやっんっちょうどいい。)

いやっんっ丁度いい。

(むしろ、そう、ちょうどいい。)

むしろ、そう、丁度いい。

(じゃ、いきますよー。)

じゃ、いきますよー。

(のうないですばやいしふとちぇんじがふかけつだ。)

脳内で素早いシフトチェンジが不可欠だ。

(いっけん、かおすのようそうをみせながら、)

一見、カオスの様相を見せながら、

(そのおくそこにはちつじょのようなものがかいまみえる。)

その奥底には秩序のようなものが垣間見える。

(かおすとはただのらんざつなこんとんではない。)

カオスとはただの乱雑な混沌ではない。

(そのなかにちつじょはたしかにないほうされているのだ。)

その中に秩序は確かに内包されているのだ。

(きゅうしょくはそれをわたしにおしえてくれる。)

給食はそれを私に教えてくれる。

(いかからのかんせんか、おおいにありえる。)

イカからの感染か、大いにあり得る。

(ほぼそれだな!)

ほぼそれだな!

(だって、だってね、きょう、やきそばですよ!やーきーそーば!)

だって、だってね、今日、ヤキソバですよ!ヤーキーソーバ!

(やきそばをめのまえにしてしょくよくがわかない?)

ヤキソバを目の前にして食欲がわかない?

(ばかをいっちゃいけない。そんなことは)

馬鹿を言っちゃいけない。そんな事は

(ありえない。)

有り得ない。

(せんせい!)

先生!

(な、なんですか)

な、なんですか

(いくらやきそばだってはいらないときはあります。)

いくらヤキソバだって入らない時はあります。

(どんなときですか!?)

どんな時ですか!?

(まんぷくじです!)

満腹時です!

(は?)

は?

(いちじかんめ、じっけんでつかったいかをみんなであぶってたべたそうです。)

一時間目、実験で使ったイカを皆で炙って食べたそうです。

(あぶってたべた?)

炙って食べた?

(そのまますてるのはもったいないのといのちのたいせつさをおしえるためだったようです。)

そのまま捨てるのは勿体ないのと命の大切さを教える為だったようです。

(だからってたべさせますか、ふつう。)

だからって食べさせますか、普通。

(かていかでつくったぐらたんはぶんりょうをまちがえてつくりすぎたんですが、)

家庭科で作ったグラタンは分量を間違えて作りすぎたんですが、

(みんなでかんしょくしたそうです。)

みんなで完食したそうです。

(いかのうえにぐらたんまで。)

イカの上にグラタンまで。

(まさか、きゅうしょくまえにまんぷくになるなどというとらっぷが。)

まさか、給食前に満腹になるなどというトラップが。

(えびーー!?)

エビーー!?

(いかーー!?)

イカーー!?

(あれはっかいせんやきそばをつくったというのか。)

あれはっ海鮮ヤキソバを作ったというのか。

(あのときのあれはきゅうしょくまえのじゅんびうんどうなどというのんきなものではなかった。)

あの時のあれは給食前の準備運動などという呑気なものではなかった。

(やつは、すこしでも、しょうかをうながすべく、ひっしでからだをうごかしていたのだ。)

奴は、少しでも、消化を促すべく、必死で体を動かしていたのだ。

(さらにきゅうしょくぜんはんのじかんで、しょくよくをたかめるめいそうじかんにあてた。)

更に給食前半の時間で、食欲を高める瞑想時間に充てた。

(きょくりょくからだをうごかして、かろりーをしょうひさせ、めいそうによってからだをやすませ、)

極力体を動かして、カロリーを消費させ、瞑想によって体を休ませ、

(ないぞうをととのえる。)

内臓を整える。

(そして、おもむろにかねてからけいかくしていたかいせんやきそばにちゃくしゅした。)

そして、おもむろに予てから計画していた海鮮ヤキソバに着手した。

(そうか。やつはだれかとしょうぶなんていちどとしてしていないんだ。)

そうか。奴は誰かと勝負なんて一度としてしていないんだ。

(やつがしょうぶしているのは、じぶんじしんだったんだ。)

奴が勝負しているのは、自分自身だったんだ。

(わたしとでは、ぜんぜん、なかったんだ。)

私とでは、全然、なかったんだ。

(もし、わたしがやつとおなじじょうけんだったら、わたしはどうしていただろうか。)

もし、私が奴と同じ条件だったら、私はどうしていただろうか。

(おそらくは、いかをむしり、ぐらたんをたいらげ、)

恐らくは、イカをむしり、グラタンを平らげ、

(やきそばにげんなりしていただろう。)

ヤキソバにげんなりしていただろう。

(きょうのやきそば、うまかったか?)

今日のヤキソバ、美味かったか?

(あっいやっいいんだ。きをつけてかえれ。)

あっいやっいいんだ。気をつけて帰れ。

(いろいろやってみましたけど、ふつうにたべればよかったとおもいました。)

色々やってみましたけど、普通に食べればよかったと思いました。

(そうか・・・)

そうか・・・

(このかんじょうはなんだろう?ふしぎとれんたいかんをかんじる。)

この感情は何だろう?不思議と連帯感を感じる。

(やつとおれとはてきたいかんけいではなく、きゅうしょくというふぃーるどにつどう)

奴と俺とは敵対関係ではなく、給食というフィールドに集う

(そう、どうしなんじゃないのか?)

そう、同志なんじゃないのか?

(わたしはきゅうしょくがすきだ。やつもしかり。)

私は給食が好きだ。奴も然り。

(ならば、すえながくたたかいをつづけようじゃないか。)

ならば、末永く戦いを続けようじゃないか。

(だってここがっこうですよ。)

だってここ学校ですよ。

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