これでいいのだ

(これでいいのだ)

これでいいのだ

(じんせいいろいろ)

人生いろいろ

(いわれなきつみによってむじつのぼくは１３ねんかん)

いわれなき罪によって　無実の僕は13年間

(おりのなかにとじこめられていたのであった)

オリの中に閉じ込められていたのであった

(ほしのよるさんぽのとちゅうくろいふくのひとびとによって)

星の夜 散歩の途中 黒い服の人々によって

(てじょうをかけられてしまったのであった)

手錠を掛けられてしまったのであった

(どんなゆめもふしぎじゃない)

どんな夢も　不思議じゃない

(ぼくはいつもおもうんだ)

僕は　いつも思うんだ

(いくらつらいことがあったって)

いくら　つらい事があったって

(これでいいのだこれでいいのだ)

これでいいのだ これでいいのだ

(これでいいのだこれでいいのだ)

これでいいのだ これでいいのだ

(ぼくにはこいびとがいたがかのじょのめんぜん)

僕には恋人がいたが 彼女の面前

(いわれなきつみをあばかれてしまったのであった)

いわれなき罪を暴かれてしまったのであった

(しょうげんだいにたったかのじょはいった)

証言台に立った彼女は言った

(わたしはあなたをあいしているわだけどつみはつみだとおもうのと・・・)

私はあなたを愛しているわ だけど罪は罪だと思うの と…

(ひじょうにきびしーそりゃないぜせにょーる)

非常にキビシー　そりゃないぜセニョール

(ぼくはいつもおもうのさ)

僕は　いつも思うのさ

(いくらつらいことがあったって)

いくら　つらい事があったって

(これでいいのだこれでいいのだ)

これでいいのだ これでいいのだ

(これでいいのだこれでいいのだ)

これでいいのだ これでいいのだ

(これでいいのだこれでいいのだ)

これでいいのだ これでいいのだ

(これでいいのだこれでいいのだ)

これでいいのだ これでいいのだ

(ひじょうにきびしー)

非常にキビシー

(１３ねんのけいきをおえてぼくはくろいふくのひとびとにれいをいって)

13年の刑期を終えて 僕は黒い服の人々に礼を言って

(へいのそとにでたこれからはどこへだってあるいてゆける)

ヘイの外に出た これからはどこへだって歩いてゆける

(この２ほんのあしさえあればちのはてだってゆける)

この2本の足さえあれば 地の果てだってゆける

(１３ねんめのはるのよるまんてんのほしぞらのしたこいびととさいかいした)

13年目の春の夜 満天の星空の下　恋人と再会した

(わたしまいばんいのってたわくいあらためてくれることを)

私 毎晩祈ってたわ 悔い改めてくれる事を

(ねえこれからはふたりでつみをつぐなうたびにでましょう)

ねえ これからは2人で罪を償う旅に出ましょう

(かのじょのてをにぎりただぼくは)

彼女の手を握り ただ僕は

(ありがとうありがとうとなみだした)

ありがとう ありがとう と涙した

(にぎったかのじょのてはなぜかつめたかった)

握った彼女の手はなぜか冷たかった

(それからの１３ねんかんをふたりでくらしたしあわせだった)

それからの13年間を2人で暮した 幸せだった

(１４ねんめのはるにかのじょはしんだ)

14年目の春に彼女は死んだ

(ぼくはまんてんのほしぞらのしたなきながらおもった)

僕は満天の星空の下 泣きながら思った

(これでいいのだつらくともこれでいいのだ)

これでいいのだ つらくともこれでいいのだ

(てれびのおとこがいうにしからのぼったおひさまがひがしへしずむ)

テレビの男が言う 西から登ったお陽様が東へ沈む

(これでいいのだそうだこれでいいのだ！)

これでいいのだ そうだ これでいいのだ！

(だがしかし・・・だが・・・しかし)

だが しかし… だが… しかし

(これでいいのかこれでいいのだ)

これでいいのか これでいいのだ

(これでいいのかこれでいいのだこれでいいのだ)

これでいいのか これでいいのだ これでいいのだ

(これでいいのだこれでいいのだこれでいいのだ)

これでいいのだ これでいいのだ これでいいのだ

(これでいいのだ)

これでいいのだ

(じんせいとはなんだ)

人生とはなんだ