米長邦雄

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プレイ回数86難易度(4.2) 2325打 長文

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(あにたちはあたまがわるいからとうだいへいった)

兄たちは頭が悪いから東大へ行った

(じぶんはあたまがいいからしょうぎさしになった)

自分は頭がいいから将棋指しになった

(しょうりのめがみは、ただしいかいなかよりも)

勝利の女神は、正しいか否かよりも

(わらいがあるか、けんきょであるかどうかをじゅうししている)

笑いがあるか、謙虚であるかどうかを重視している

(「わかものにおしえをこう」といっても)

「若者に教えを請う」と言っても

(よのなかぎぶあんどていくですから)

世の中ギブアンドテイクですから

(ただとびこむだけではむりがあります)

ただ飛び込むだけでは無理があります

(わかものだってそんだいなとしよりがじぶんたちのなかに)

若者だって尊大な年寄りが自分たちの中に

(わってはいってきたのではいやがるばかりです)

割って入ってきたのでは嫌がるばかりです

(「いっしょにけんきゅうをする」というけんきょなきもちとじょうねつがなければ)

「一緒に研究をする」という謙虚な気持ちと情熱がなければ

(わかものはさっていきます)

若者は去っていきます

(じぶんにとってかんけいないしあいでも)

自分にとって関係ない試合でも

(あいてにとってじゅうようなしょうぶのばあいがある)

相手にとって重要な勝負の場合がある

(そういうときこそ、じぶんのちからをだしきらなければならない)

そういう時こそ、自分の力を出し切らなければならない

(いちばんいいくすりというのは)

いちばんいい薬というのは

(「おまえはてんさいだ、さいのうがある」)

「お前は天才だ、才能がある」

(という、このひとことなんです)

という、この一言なんです

(100のうち、99わかっていても、)

100のうち、99わかっていても、

(ひとつわからないことがあってはだめなんだ)

一つわからないことがあってはダメなんだ

(からだはつかうほどおとろえるがのうみそはぎゃく)

身体は使うほど衰えるが脳みそは逆

など

(のうみそからあせがでるほどつかえ)

脳みそから汗がでるほど使え

(いまはさいぜんなんだけど、それはいまのじてんであって)

今は最善なんだけど、それは今の時点であって

(いまはすでにかこなんです)

今はすでに過去なんです

(かていでまったくわらいがないばあいには)

過程でまったく笑いがない場合には

(どこかではたんがしょうじる)

どこかで破綻が生じる

(しょうぎがつよくなるほうほうはのうみそがあせをかくほどしゅうちゅうして)

将棋が強くなる方法は脳みそが汗をかくほど集中して

(ばんめんをみつめることである)

盤面を見つめることである

(おとこのやくそくはほうりつにゆうせんする)

男の約束は法律に優先する

(にんげんだからいちどのあやまちはしかたがないことです)

人間だから一度の過ちは仕方がないことです

(いっかいのあくしゅにどうようしても)

一回の悪手に動揺しても

(そこでしんぼうしてれいせいさをとりもどせるかどうかが)

そこで辛抱して冷静さを取り戻せるかどうかが

(そのひとのうんめいをさゆうします)

その人の運命を左右します

(いっぱんてきにけいせいがゆうりなときはせいこうほうでせめるのがよく)

一般的に形成が有利なときは正攻法で攻めるのがよく

(ふりなばあいはじっとがまんして、あいてのせめをたえしのび、)

不利な場合はじっと我慢して、相手の攻めを耐え忍び、

(あいてのみすをみつけたところではんげきにてんじるというせんりゃくをとる)

相手のミスをみつけたところで反撃に転じるという戦略をとる

(いかなるきょくめんにおいても)

いかなる局面においても

(「じぶんがただしい」とおもってはならない)

「自分が正しい」と思ってはならない

(しょうかしあいにも、ぜんりょくをつくす)

消化試合にも、全力を尽くす

(すらんぷへのたいしょほうとして、もっともじょうさく)

スランプへの対処法として、最も上策

(ごくいともいえるやりかたは、「わらい」である)

極意ともいえるやり方は、「笑い」である

(しんだおやじのひつぎのまえではせいざで)

死んだオヤジの棺の前では正座で

(しょうぎばんのまえではあぐらというのはおかしい)

将棋盤の前ではあぐらというのはおかしい

(ひととして、さらりーまんとして、けいえいしゃとして)

人として、サラリーマンとして、経営者として

(かえるべきもの、これだけはかえてはならないふへんてきなもの)

変えるべきもの、これだけは変えてはならない普遍的なもの

(そのくべつがつくかが、しょうしゃとしてのじょうけんなのです)

その区別がつくかが、勝者としての条件なのです

(しょうぎにしょういんはないんです)

将棋に勝因はないんです

(あるのはすべてはいいんです)

あるのはすべて敗因です

(めのまえのしごとをしゃちょうになったつもりで)

目の前の仕事を社長になったつもりで

(こなしていくと、いずれしゃちょうになれます)

こなしていくと、いずれ社長になれます

(かえるひつようもないし、かえられない)

変える必要もないし、変えられない

(あるいはかえるのがおっくうだということになったら)

あるいは変えるのが億劫だということになったら

(そのときはぼくがいんたいするときだ)

その時は僕が引退するときだ

(かえられるあいだはまだがんばれる)

変えられる間はまだがんばれる

(かていのなかがへいわになっていないと)

家庭の中が平和になっていないと

(しょうぎはかてませんね)

将棋は勝てませんね

(はやくつよくなるべんきょうほうと)

早く強くなる勉強法と

(ちからをじぞくするべんきょうほうは、べつのものです)

力を持続する勉強法は、別のものです

(いちばんとくいなせんぽうをやらないで)

いちばん得意な戦法をやらないで

(ふえてなせんぽうにとりくむ)

不得手な戦法に取り組む

(あるいはあいてのとくいにとびこんでいってたたかう)

あるいは相手の得意に飛び込んで行って戦う

(それができるかできないかがぽいんと)

それができるかできないかがポイント

(しょうぎかいも「せんせい」とよばれるうちはまだまだだ)

将棋界も「先生」と呼ばれるうちはまだまだだ

(やきゅうかいのしげるちゃん、わんちゃんのように)

野球界の茂ちゃん、ワンちゃんのように

(よねちゃんとよばれたい)

米ちゃんと呼ばれたい

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