Velvet tread

(こきゅうをとめてしずかにいきてきて)

呼吸を止めて　静かに生きてきて

(ゆらめいたみちのむこうははてもみえない)

揺らめいた道の向こうは　果ても見えない

(はいはすべてからへんじでうもれて)

肺は全て　空返事で埋もれて

(したむいてあるいてたせいできょりかんもない)

下向いて歩いてたせいで　距離感もない

(ひねくれたぼくのかんかくをせめてわらって)

捻くれた　僕の感覚をせめて笑って

(かがみあわせてしまうようなひとりくりかえしてくせかい)

鏡合わせてしまう様な　一人繰り返してく世界

(ふりむいてもぼくがみえる)

振り向いても　僕が見える

(くずれたこころをちらすほどの)

崩れた　心を散らすほどの

(こぼれだしたきょうきもどうとくもしまってよ)

零れ出した　狂気も道徳も仕舞ってよ

(ふみばもない)

踏み場もない

(めがふさがったようなふかいふかいやみで)

目が塞がった様な　深い深い闇で

(とぎれてしまったんだこのせかいが)

途切れてしまったんだ　この世界が

(あしあとおってくつぞこをあわせて)

足跡追って　靴底を合わせて

(たりないほはばになやんできびすをかえす)

たりない歩幅に悩んで　踵を返す

(すこしだけあなたのこころをぼくにみせてよ)

少しだけ　あなたの心を僕に見せてよ

(きづかいだとかせいじつだとかしんらいとかれんあいだとか)

気遣いだとか誠実だとか　信頼とか恋愛だとか

(そのこどうにいろはあるの)

その鼓動に　色はあるの

(とぎれたべるべっとのまんなかに)

途切れた　ベルベットの真ん中に

(はりつめてしまったこころをすててしまったよ)

張り詰めてしまった　心を捨ててしまったよ

(ふみばもない)

踏み場もない

(すがすがしいほどぽっかりあいたすきまには)

清々しいほどぽっかり空いた隙間には

(くらむほどなにもないせかいがある)

眩むほど何もない　世界がある

(よごれたべるべっとのまんなかで)

汚れた　ベルベットの真ん中で

(はりつめてしまったこころがかるくなっても)

張り詰めてしまった　心が軽くなっても

(ふみばはない)

踏み場はない

(なみだでこころをおぼれさせるくらいなら)

涙で心を　溺れさせるくらいなら

(だれかとわらえるせかいが)

誰かと笑える　世界が

(つないだべるべっとのまんなかに)

繋いだ　ベルベットの真ん中に

(はりつめてしまったこころをすててしまっても)

張り詰めてしまった　心を捨ててしまっても

(ふみばはない)

踏み場はない

(むなしさににたつうかくをうめられたら)

空しさに似た　痛覚を埋められたら

(あなたとわらえるかのうせいがいい)

あなたと笑える　可能性がいい