おいしい給食 9話のセリフ
タイトル「アゲパンという名のスイーツ」
今回の校歌斉唱はまるでお通夜。
揚げパンはきな粉とココアの二色だった。小学校の時は揚げパンと一緒にイカのチリソースが出てた。
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問題文
(ぱん。ぱん。ぱん。ぱん。)
パン。パン。パン。パン。
(なにがおかしい?)
何がおかしい?
(いや、だってせんせいぱんばっかり。)
いや(笑)、だって先生パンばっかり。
(よくもまあ、これだけつっこんだな。)
よくもまあ、これだけ突っ込んだな。
(はい。)
はい。
(はいじゃない。これはなんだ?)
はいじゃない。これは何だ?
(ぱんです。)
パンです。
(なぜぱんをつくえにつっこんだときいている。)
何故パンを机に突っ込んだと聞いている。
(あったべられなかったんで。)
アッ食べられなかったんで。
(つくえだけじゃない。)
机だけじゃない。
(たいそうぎいれ、ぱん、りこーだーのふくろまで。ぱんがはいっていた。)
体操着入れ、パン、リコーダーの袋まで。パンが入っていた。
(え、それはないです。)
え(笑)、それはないです。
(だとしたらなおききたい。)
だとしたら尚聞きたい。
(たべきれないぱんをあちこちにしのばせるしんりはなんだ?)
食べきれないパンをあちこちに忍ばせる心理は何だ?
(ぱんにまみれたかったのか!)
パンにまみれたかったのか!
(もういい。にどとやるな。つくえをもどせ。)
もういい。二度とやるな。机を戻せ。
(はい。)
はい。
(そもそもあげぱんはさとうがまぶされていてあまあまであり、)
そもそもアゲパンは砂糖がまぶされていて甘々であり、
(それがあげぱんのすとろんぐぽいんとなわけで)
それがアゲパンのストロングポイントなわけで
(それとかれーをどっきんぐさせてしまったら)
それとカレーをドッキングさせてしまったら
(なんだか、そうぞうがつかないあじになりそうだし。)
何だか、想像がつかない味になりそうだし。
(あまあまとからからであまからねらいというのもてとしてはわるくない。)
甘々と辛々で甘辛狙いというのも手としては悪くない。
(やはりあまからかれーぱんというのがべすとあんさーじゃないのか。)
やはり甘辛カレーパンというのがベストアンサーじゃないのか。
(せんせい。)
先生。
(ん?)
ん?
(そんなふうに、せいとをきめつけるのはよくないとおもいます。)
そんな風に、生徒を決めつけるのはよくないと思います。
(え?)
え?
(ぱんをつくえにつめてたのは、ぷれぜんとをきょひられたからです。)
パンを机に詰めてたのは、プレゼントを拒否られたからです。
(どういうこと?)
どういう事?
(わたし、かみのくんがすきなんです。)
私、神野君が好きなんです。
(ぱん、かたなんだ。)
パン、過多なんだ。
(それで、かみのくんはふじいさんのきもちしってるの?)
それで、神野君は藤井さんの気持ち知ってるの?
(つたわってるとしんじてます。)
伝わってると信じてます。
(わたし、かみのくんにぱんをあげたり、かみのくんのためにぱんをためたりしてる)
私、神野君にパンを上げたり、神野君のためにパンを溜めたりしてる
(じぶんがすきなんです。)
自分が好きなんです。
(さみしい。)
さみしい。
(あまりにも、さみしい。)
あまりにも、さみしい。
(まるで、はなびのあがらないはなびたいかいのようだ。)
まるで、花火の上がらない花火大会のようだ。
(いっぴんかけただけで、なんとばらんすのわるいめにゅーにおもえてしまうものなのだ。)
一品欠けただけで、何とバランスの悪いメニューに思えてしまうものなのだ。
(あげぱんなのに、ちくわのいそべあげなんて。)
アゲパンなのに、ちくわの磯部揚げなんて。
(あげあげじゃないか。)
揚げ揚げじゃないか。
(わたしはこのちくわのいそべあげがだいすきだ。)
私はこのちくわの磯部揚げが大好きだ。
(ちくわとは、なまでたべるというじょうしきをうちやぶるかっきてきなりょうり。)
ちくわとは、生で食べるという常識を打ち破る画期的な料理。
(ほんのりしててしなしなになったかんじが、またいい。)
ほんのりしててしなしなになった感じが、またいい。
(いそべあげのいそべとは、このあおのりをさす。)
磯部揚げの磯部とは、この青のりを指す。
(わずかばかりのそんざいがこうだいなおおうなばらをかんじさせるからふしぎだ。)
わずかばかりの存在が広大な大海原を感じさせるから不思議だ。
(かさねがさね、ざんねんでならない。)
重ね重ね、残念でならない。
(いっぱんてきには、こっぺぱんをあぶらであげ、)
一般的には、コッペパンを油で揚げ、
(さとうであじつけしたかしぱんのことをあげぱんという。)
砂糖で味付けした菓子パンのことをアゲパンという。
(さとういがいにも、しなもんやきなこ、ここあぱうだーなどの)
砂糖以外にも、シナモンやきな粉、ココアパウダーなどの
(ばりえーしょんがあるというが、)
バリエーションがあるというが、
(わがこうはさとういっぽんやりだ。)
我が校は砂糖一本鎗だ。
(つくってからもじかんがたってかたくなってしまったぱんを)
作ってからも時間が経って固くなってしまったパンを
(おいしくたべられるようにとかんがえたちょうりしがかんせいさせた。)
美味しく食べられるようにと考えた調理師が完成させた。
(なによりもがっこうでかんみをしょくすといういけないかんが)
何よりも学校で甘味を食すというイケナイ感が
(すさまじいかいかんをよびおこす。)
凄まじい快感を呼び起こす。
(あいつ!あるこーるらんぷ!)
アイツ!アルコールランプ!
(それはっうわさにきくちーずふぉんでゅってやつじゃないか!)
それはっ噂に聞くチーズフォンデュってやつじゃないか!
(あげぱんのあまさをとかしたちーずがつつみこんでどくとくのふうみにしたてている。)
アゲパンの甘さを溶かしたチーズが包み込んで独特の風味に仕立てている。
(かしぱんをひとつうえのしょくざいにらんくあっぷさせようというのか。)
菓子パンを一つ上の食材にランクアップさせようというのか。
(ひをつかってちょうりするなど、そんなやりかたはたぶーだ。)
火を使って調理するなど、そんなやり方はタブーだ。
(きゅうしょくどうにはんするこういじゃないのか?)
給食道に反する行為じゃないのか?
(わたしはかれーがなくなったじてんであきらめていた。)
私はカレーがなくなった時点で諦めていた。
(が、やつはちがった。)
が、奴は違った。
(やつはまだあきらめていなかった。)
奴はまだ諦めていなかった。
(じんせいには、いつもなにかがおこる。)
人生には、いつも何かが起こる。
(なにかがおこってから、そいつのいきざまがでる。)
何かが起こってから、そいつの生き様が出る。
(わたしは・・・はずかしい。)
私は・・・恥ずかしい。
(わたしにやつをちゅういするしかくなんてない。)
私に奴を注意する資格なんてない。
(きょう、わたしはひととしても、まけた。)
今日、私は人としても、負けた。
(わたし、かみのくんにもう、ぱんはぷれぜんとしないことにした。)
私、神野君にもう、パンはプレゼントしないことにした。
(さよなら。)
さよなら。
(おまえ・・・きょうは、がんばったな。)
お前・・・今日は、頑張ったな。
(よくやった・・・!)
よくやった・・・!
(わたしのせんゆう、かみのごう。)
私の戦友、神野ゴウ。
(このたたかいはふたりにしかわからない。)
この戦いは二人にしか分からない。