ピンクスパイダー

(きみはうそのいとはりめぐらし)

君は嘘の糸　張りめぐらし

(ちいさなせかいすべてだとおもってた)

小さな世界　全てだと思ってた

(ちかづくものはなんでもきずつけて)

近づくものは　なんでも傷つけて

(きみはそらがしかくいとおもってた)

君は空が　四角いと思ってた

(「これがすべて)

「これが全て…

(どうせこんなもんだろう？」)

どうせ　こんなもんだろう？」

(きみはいったそれもうそさ)

君は言った…　それも嘘さ…

(けばけばしい)

ケバケバしい

(きみのもようがさみしそうで)

君の模様が　寂しそうで

(ごくらくちょうがめずらしくはなしかけた)

極楽鳥が　珍しく話しかけた

(「ちょうのはね)

「蝶の羽根

(いただいてこっちこいよ」)

いただいてこっち来いよ」

(「むこうではおもいどおりさ」)

「向こうでは　思い通りさ」

(ぴんくすぱいだー)

ピンク　スパイダー

(「いきたいなぁ」)

「行きたいなぁ」

(ぴんくすぱいだー)

ピンク　スパイダー

(「つばさがほしい」)

「翼が欲しい…」

(とらえたちょうのいのちごいきかず)

捕えた蝶の　命乞い聞かず

(きみはそらをにらむ)

君は　空を睨む

(「きずつけたのはにくいからじゃない)

「傷つけたのは　憎いからじゃない

(ぼくにははねがなく」)

僕には　羽根が無く」

(「あのそらがたかすぎたから」)

「あの空が　高すぎたから…」

(わたしのつばさを)

（私の翼を

(つかうがいいわ、すぱいだー)

使うがいいわ、スパイダー

(とびつづけるつらさも)

飛び続けるつらさも

(しらないあなたも)

知らないあなたも

(いつかきがつくことでしょう)

いつか　気が付く事でしょう

(じぶんがだれかのてのなかでしか)

自分が　誰かの手の中でしか

(とんでいなかったことに)

飛んでいなかった事に

(そして、それをじゆうなんて)

そして、それを自由なんて

(よんでいたことにも)

呼んでいた事にも…）

(かりもののつばさではうまくとべず)

借り物の翼では　うまく飛べず

(まっさかさまついらくしてゆく)

まっさかさま　墜落してゆく

(ぴんくすぱいだー)

ピンク　スパイダー

(「もうだめだ」)

「もう　ダメだ」

(ぴんくすぱいだー)

ピンク　スパイダー

(「そらはみえるのに」)

「空は見えるのに…」

(ぴんくすぱいだー)

ピンク　スパイダー

(「しっぱいだぁ」)

「失敗だぁ」

(ぴんくすぱいだー)

ピンク　スパイダー

(「つばさがほしい」)

「翼が欲しい…」

(わずかにみえた)

わずかに見えた

(あのそらのむこうとりたちはみなみへ)

あの空の向こう　鳥達は南へ

(「もういちどとぼう)

「もう一度飛ぼう

(このいときりさきみずからのじぇっとで」)

この糸　切り裂き　自らのジェットで」

(「あのくもがとおりすぎたら」)

「あの雲が　通り過ぎたら…」

(ぴんくすぱいだー)

ピンク　スパイダー

(そらはよんでいる)

空は呼んでいる

(ぴんくすぱいだーぴんくすぱいだー)

ピンク スパイダー ピンク スパイダー

(ももいろのくもがそらをながれる)

桃色のくもが　空を流れる…