過去形にできますか

(どちらかといえばきみにはかんしゃしてる)

どちらかといえば君には感謝してる

(それでもやっぱりこころのおくのほうで)

それでもやっぱり心の奥のほうで

(いいでしょう？すこしだけはきだすくらい)

いいでしょう？少しだけ吐き出すくらい

(おもしろみにはかけるけど)

面白味には欠けるけど

(まじめすぎることにはもうあきたから)

真面目過ぎることにはもう飽きたから

(もとはといえばかおだけまあまあで)

元はといえば顔だけまあまあで

(ほかにはたいしたこともないくせに)

他には大したこともないくせに

(なんともきにくわないえがおを)

なんとも気に食わない笑顔を

(たいみんぐよくむけてくる)

タイミングよく向けてくる

(ずるいよわるいのはきみだ)

ズルいよ悪いのは君だ

(ぐたいてきには)

具体的には

(ほうかごのちゃいむでとびだしてくきみがすきでした)

放課後のチャイムで飛び出してく君が好きでした

(５びょうごあわててかさをとりにかえってくるきみがすきでした)

5秒後慌てて傘を取りに帰ってくる君が好きでした

(ぎゅうにゅうのんでるひとをわらわせるすきなきみでした)

牛乳飲んでる人を笑わせる好きな君でした

(どんなときだってえがおがたえないすきなきみでした)

どんな時だって笑顔が絶えない好きな君でした

(そのひもくもりで)

その日も曇りで

(ぽつりぽつりとつめたいこさめがやまないゆうがたで)

ぽつりぽつりと冷たい小雨が止まない夕方で

(いいでしょう、これくらいかさをささずに)

いいでしょう、これくらい傘を差さずに

(きにしないきにしないふり)

気にしない気にしないフリ

(かけあしになるほうかご)

駆け足になる放課後

(ほんとうはいやなよかんはしてました)

本当は嫌な予感はしてました

(まわりのくうきでなんとなくしってました)

周りの空気で何となく知ってました

(それでもかみさまはざんこくすぎました)

それでも神様は残酷すぎました

(かえりみちでみてしまいました)

帰り道で見てしまいました

(きみのとなりもうひとつのかさを)

君の隣もう一つの傘を

(てをふらないで！)

手を振らないで！

(もうとどかないことわかっちゃっていきがつまりました)

もう届かないことわかっちゃって息が詰まりました

(それいがいどうすることもできなくってただひとりなきました)

それ以外どうすることもできなくってただ一人泣きました

(きみにえがおでてをふりかえしたあとないたひとりでした)

君に笑顔で手を振り返した後泣いた一人でした

(すこしだけゆめをみてたぶんないたひとりでした)

少しだけ夢を見てたぶん泣いた一人でした

(ほうかごのちゃいむがすきだったひびがすきでした)

放課後のチャイムが好きだった日々が好きでした

(あめふりのひにはちょっときたいしてしまうひびがすきでした)

雨降りの日にはちょっと期待してしまう日々が好きでした

(いつだってくだらないきみがすきなひびでした)

いつだってくだらない君が好きな日々でした

(どうしてかえがおがたえないすきなひびでした)

どうしてか笑顔が絶えない好きな日々でした

(あんなにきにいっていたうたが)

あんなに気に入っていた歌が

(すこしきくだけでむねをしめつける)

少し聞くだけで胸を締め付ける

(こんなのしりたくなかったことだよ)

こんなの知りたくなかったことだよ

(かさをさすのもておくれ)

傘をさすのも手遅れ

(くやしいけれど)

悔しいけれど

(てきとうにみえてたまにやさしいきみがすきでした)

適当に見えてたまに優しい君が好きでした

(てすとまえ「いんせきこないかな？」がくちぐせなきみがすきでした)

テスト前「隕石来ないかな？」が口癖な君が好きでした

(だれかをみつめてたよこがおもすきなきみでした)

誰かを見つめてた横顔も好きな君でした

(とにかく１から１００まですきなきみでした)

とにかく1から100まで好きな君でした

(むかしのはなしだよ？ってわらえたらかこけいでいいですか)

昔の話だよ？って笑えたら過去形でいいですか

(おもいでのしゃしんぜんぶきれいにけしたならかこけいでいいですか)

思い出の写真全部きれいに消したなら過去形でいいですか

(なんねんのときがすぎたらかこけいでいいですか)

何年の時が過ぎたら過去形でいいですか

(なんてことをうたったならかこけいにできますか)

なんてことを歌ったなら過去形にできますか

(あーあ)

あーあ