マスクチルドレン
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歌詞(問題文)
(このせかいはすこしうるさすぎるから)
この世界は少し煩すぎるから
(かーてんをぜんぶしめきったよ)
カーテンを全部閉め切ったよ
(けつろしたまどをすってのぞくように)
結露した窓を擦って覗くように
(おそるおそるせかいをうかがってた)
恐る恐る世界を窺ってた
(いそがしいひびがやがてどしゃとなりそれにあこがれはまいぼつして)
忙しい日々がやがて土砂となり それに憧れは埋没して
(きづいたときにはもうすでにておくれで)
気づいたときにはもうすでに手遅れで
(いきもできぬまますうねんがたってた)
息もできぬまま数年が経ってた
(あきらめのもえぎれじすたーのどれい)
諦めの萌え木 レジスターの奴隷
(こころがくさらないようにれいとうするひつようがあった)
心が腐らないように 冷凍する必要があった
(べんとうをれんじであたためながらこころとかしてくれ)
弁当をレンジで温めながら 心溶かしてくれ
(こころとかしてくれ)
心溶かしてくれ
(ひょうじょうすらかくすくせにわかってほしいだなんて)
表情すら隠すくせに 分かって欲しいだなんて
(うしろめたくてあたりまえやきんあけひかるあさやけ)
後ろめたくて当たり前 夜勤明け光る朝焼け
(こんないちにちのおわりにふつりあい)
こんな一日の終わりに不釣り合い
(まだなにもないしてないぼくのきょうをてらさないで)
まだ何もないしてない 僕の今日を照らさないで
(あたまんなかがすこしうるさすぎるからきどあいらくをぜんぶころしたよ)
頭ん中が少し煩すぎるから 喜怒哀楽を全部殺したよ
(うざいきゃくのどなりごえもとおくひびく)
うざい客の怒鳴り声も遠く響く
(そのぶんびーるのほんすうもふえたけれど)
その分ビールの本数も増えたけれど
(のみやでどうきゅうせいのじまんばなしにはあいづちうってあいそよく)
飲み屋で同級生の自慢話には 相槌打って愛想よく
(くだらねえとつばをはくこころのこえに)
くだらねえと唾を吐く心の声に
(いちばんくだらないのはぼくだとあおざめる)
一番くだらないのは僕だと青ざめる
(むかしえがいてたしょうらいやゆめはさいていちんぎんでうりはらった)
昔描いてた 将来や夢は 最低賃金で売り払った
(こっからあゆむいっぽのかちもたかがしれてる)
こっから歩む一歩の価値も たかが知れてる
(どうせそこねならこころおどるほうへせめてのぞむほうへ)
どうせ底値なら 心躍る方へ せめて望む方へ
(いいたいこといわぬくせにわかってほしいだなんて)
言いたいこと言わぬくせに 分かって欲しいだなんて
(むしされたってあたりまえとうきょうにとりのこされて)
無視されたって当たり前 東京に取り残されて
(ぼくがいなくたってまわってくせかい)
僕がいなくたって回ってく世界
(まだどこにもいけないぼくのきょうをむししないで)
まだどこにも行けない 僕の今日を無視しないで
(ぼくはきょうもますくをしていえをでる)
僕は今日もマスクをして家を出る
(くちうるさいとうきょうからみをかくすため)
口煩い東京から身を隠す為
(いえないことをいわなかったことにするため)
言えない事を言わなかった事にする為
(やれないことをやらなかったことにするため)
やれない事をやらなかった事にする為
(そしたらぼくのこえもなくしてた)
そしたら僕の声もなくしてた
(じぶんにさえほんねかくすようになってた)
自分にさえ本音隠すようになってた
(ほんとうはとびだしたいくせにぼくなんかじゃむりだなんて)
本当は飛び出したいくせに 僕なんかじゃ無理だなんて
(そんなことはないよだって)
「そんなことはないよ」だって
(だれもいってくれるわけねえ)
誰も言ってくれるわけねえ
(そんないちにちをいくつころしてぼくはいまさいていにたってる)
そんな一日を幾つ殺して 僕は今最低に立ってる
(ぼくのはじまりにはにあってる)
僕の始まりには似合ってる
(いてもたってもいられずにいえとはぎゃくのほうこうへ)
居ても立っても居られずに 家とは逆の方向へ
(うしろめたささえはればれおなじようでちがうあさやけ)
後ろめたささえ晴々 同じようで違う朝焼け
(りそうかなえるためぎせいになってくれさいていなまくあけ)
理想叶える為犠牲になってくれ 最低な幕開け
(このはじまりをてらしてくれ)
この始まりを照らしてくれ