面白い話 ~20年後の彼ら~ 第1話-2
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問題文
(しずか「そんなことより、ここへくるとちゅうにけんきゅうしつのまえをとおったんだけど・・・・・・」)
しずか「そんなことより、ここへ来る途中に研究室の前を通ったんだけど……」
(のびた「ん?」)
のび太「ん?」
(しずか「のびたさんのけんきゅうしつでつくってるあれ・・・・・・どらちゃん?」)
しずか「のび太さんの研究室で作ってるアレ……ドラちゃん?」
(のびた「・・・・・・うん。といっても、かたちだけだよ」)
のび太「……うん。といっても、形だけだよ」
(しずか「そうよね・・・・・・」)
しずか「そうよね……」
(のびた「じょうほうこうがくかとのきょうどうかいはつでね、)
のび太「情報工学科との共同開発でね、
(げんごがくしゅうがたのこみゅにけーしょんろぼっとのでざいんを)
言語学習型のコミュニケーションロボットのデザインを
(どらえもんにしてみたんだ。)
ドラえもんにしてみたんだ。
(まわりからは「なんでそんなでざいんに」っていわれたけど」)
周りからは『なんでそんなデザインに』って言われたけど」
(しずか「のびたさんらしいわ」)
しずか「のび太さんらしいわ」
(のびた「けど、ほんもののどらえもんにはほどとおいよ」)
のび太「けど、本物のドラえもんには程遠いよ」
(のびた「じっさい、いまのかがくじゃどらえもんはむりなんだ」)
のび太「実際、今の科学じゃドラえもんは無理なんだ」
(???「やあ、のびせんせいにしずかちゃん」)
???「やあ、野比先生にしずかちゃん」
(しずか「あら、できすぎさん」)
しずか「あら、出木杉さん」
(のびた「できすぎくん・・・・・・そのよびかたはやめてよ」)
のび太「出木杉くん……その呼び方はやめてよ」
(できすぎ「いいじゃないか。じょしゅになったのはのびたくんのほうがさきなんだし」)
出木杉「いいじゃないか。助手になったのはのび太くんの方が先なんだし」
(のびた「きみのいるじょうほうこうがくかとはちがって、)
のび太「君のいる情報工学科とは違って、
(うちはまんせいてきなひとでぶそくだから・・・・・・それだけのりゆうだよ」)
うちは慢性的な人手不足だから……それだけの理由だよ」
(できすぎ「けんそんするなって」)
出木杉「謙遜するなって」
(のびた「そんなことないよ・・・・・・)
のび太「そんなことないよ……
(げんにいまのきょうどうかいはつだってきみがみんなをひっぱってるし、)
現に今の共同開発だって君が皆を引っ張ってるし、
(できすぎくんのほうが、やっぱりぼくよりゆうしゅうだよ」)
出木杉くんの方が、やっぱり僕より優秀だよ」
(できすぎ「そうかな。それより、どらえもんのはなしをしていたみたいだけど?」)
出木杉「そうかな。それより、ドラえもんの話をしていたみたいだけど?」
(のびた「ああ、あのこみゅにけーしょんろぼっとのほうのね」)
のび太「ああ、あのコミュニケーションロボットの方のね」
(しずか「ことばをがくしゅうするってきいたわ」)
しずか「言葉を学習するって聞いたわ」
(できすぎ「まあ、たしょうはね。でも22せいきからきた、)
出木杉「まあ、多少はね。でも22世紀からきた、
(あのどらえもんほどのaiはとてもむりだ」)
あのドラえもんほどのAIはとても無理だ」
(しずか「そう・・・・・・」)
しずか「そう……」
(のびた「・・・・・・ほんとうに、どらえもんのいっていたようなみらいがくるのかな?」)
のび太「……本当に、ドラえもんの言っていたような未来が来るのかな?」
(しずか「どういうこと?」)
しずか「どういうこと?」
(のびた「どらえもんがいっていたとしまでに、)
のび太「ドラえもんが言っていた年までに、
(いまのかがくがあそこまでしんぽするなんておもえないよ」)
今の科学があそこまで進歩するなんて思えないよ」
(できすぎ「ぼくもそうおもうな。いまのかがくではとうていむりだ」)
出木杉「僕もそう思うな。今の科学では到底無理だ」
(しずか「でも、どらちゃんはそういったのよ?」)
しずか「でも、ドラちゃんはそう言ったのよ?」
(のびた「それがきになるんだ・・・・・・)
のび太「それが気になるんだ……
(どうしたってどらえもんのいっていたとしにはまにあわない」)
どうしたってドラえもんの言っていた年には間に合わない」
(のびた「なぜどらえもんはうそをついたんだ?」)
のび太「なぜドラえもんは嘘をついたんだ?」