光

(だれかのなまえをよびなきさけぶこえ)

誰かの名前を呼び　泣き叫ぶ声

(さいごのねがいをてんにたくすこえ)

最後の願いを　天に託す声

(いかりとかなしみでやりばのないこえ)

怒りと悲しみで　やり場のない声

(かぜのなかにとけきえてしまうこえ)

風の中に溶け　消えてしまう声

(てをのばしたおまえにあるなにかが)

手を伸ばした　おまえにある何かが

(おれにもかならずつかめるとしんじて)

俺にも必ず　つかめると信じて

(なぜとどかない)

なぜ届かない

(だれもがおなじようにうまれてきたのに)

誰もが同じように　生まれてきたのに

(またおれだけが)

また俺だけが

(ぜつぼうのやみのなかもがいている)

絶望の闇の中　もがいている

(やわらかくきょうをてらすあさのほうへ)

柔らかく今日を　照らす朝の方へ

(きぼうというなのみちしるべのほうへ)

希望という名の　道しるべの方へ

(むじゃきなわらいがあふれてくるほうへ)

無邪気な笑いが　溢れてくる方へ

(やさしくすべてをつつむあいのほうへ)

やさしくすべてを　包む愛の方へ

(どうしてうまれおちたときから)

どうして　生まれ落ちた時から

(いつもおまえだけがひかりのなかにいきる)

いつもお前だけが光の中に生きる

(あとどれくらい)

あとどれくらい

(あるけばそのばしょにたどりつくのか)

歩けばその場所に　たどり着くのか

(このうんめいはこのてでかえていく)

この運命はこの手で変えていく

(いのちをかけて)

命をかけて

(ひかりのなかでおまえがないていた)

光の中で　お前が泣いていた

(おれをよんで)

俺を呼んで

(からまったいとはほどけてむすばれる)

絡まった糸は　ほどけて結ばれる

(つよくつよく)

強く　強く

(ひかりのなかへなつかしいあのばしょへ)

光の中へ　懐かしいあの場所へ

(すいこまれてく)

吸い込まれてく

(おまえのなかでおれはいきつづける)

お前の中で　俺は生き続ける

(とわにともに)

永久にともに

(「もっとおまえと)

「もっとお前と

(ちゃんとはなしをしておけばよかったな)

ちゃんと話をしておけばよかったな…

(なぁありばばよおれらさぁ」)

なぁ　アリババよ　俺らさぁ…」