よるのあと

(あなたがうそをつかなくても)

あなたが嘘をつかなくても

(いきていけますようにと)

生きていけますようにと

(なんかいもなんぜんかいもねがっている)

何回も何千回も願っている

(さよなら)

さよなら

(おやすみそばにいるのに)

おやすみそばにいるのに

(あせがかわけばちがうかおで)

汗が乾けば違う顔で

(るーじゅのなれたにおいは)

ルージュの慣れた匂いは

(あなたのまえじゃやくにたたない)

あなたの前じゃ役に立たない

(めにみえるさいぼうだけ)

目に見える細胞だけ

(よるにひびいたなきごえだけ)

夜に響いた泣き声だけ

(とうめいなばらんすだけ)

透明なバランスだけ

(あなたにとってつごうがいい)

あなたにとって都合がいい

(あおいたいおんふるえぬむね)

青い体温震えぬ胸

(かんたんなかおしてわらわないで)

簡単な顔して笑わないで

(あなたがうそをつかなくても)

あなたが嘘をつかなくても

(いきていけますようにと)

生きていけますようにと

(なんかいもなんぜんかいもねがっている)

何回も何千回も願っている

(さよなら)

さよなら

(らぶそんぐみたいなひび)

ラブソングみたいな日々

(ふぃるむにすらものこりはしない)

フィルムにすらも残りはしない

(なまえなんてないみつを)

名前なんてない蜜を

(ばれないようににぎりしめた)

ばれないように握りしめた

(あおいたいおんふるえぬむね)

青い体温震えぬ胸

(かんたんにだきしめてしまわないで)

簡単に抱きしめてしまわないで

(あなたがうそをつかなくても)

あなたが嘘をつかなくても

(いきていけますようにと)

生きていけますようにと

(なんかいもなんぜんかいもねがっているから)

何回も何千回も願っているから

(あなたのくちぐせのあいは)

あなたの口癖の愛は

(とけないまじないのようだ)

解けない呪いのようだ

(いちどのさよなら)

一度のさよなら

(さいごにあいをこめて)

最後に愛を込めて

(ふざけてちゃかしていえなくなった)

ふざけて茶化して言えなくなった

(いまさらのとうぜんあいしている)

今更の当然愛している

(あなたがうそをつかなくても)

あなたが嘘をつかなくても

(いきていけますようにと)

生きていけますようにと

(なんかいもなんぜんかいもねがっているのよ)

何回も何千回も願っているのよ

(もったおもいでのすべて)

持った思い出のすべて

(かなしみだけじゃさびしいでしょう)

悲しみだけじゃ寂しいでしょう

(よるのあとのろいといてあげるわ)

よるのあと呪い解いてあげるわ

(さよなら)

さよなら