日本経済新聞きょうのことば(11/10~15)
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問題文
(せいけんいこう)
政権移行
(べいだいとうりょうせんのとうひょうびからしゅうにんしきまでのやくにかげつかんで)
米大統領選の投票日から就任式までの約2か月間で、
(しんせいけんほっそくにむけてすすめるげんせいけんからのひきつぎ)
新政権発足に向けて進める現政権からの引継ぎ。
(じきだいとうりょうとなるこうほしゃはただちにそかくほんぶをほっそくさせ)
次期大統領となる候補者は直ちに組閣本部を発足させ、
(ほわいとはうすのすたっふかんりょうじかんじかんほのじんせんをすすめる)
ホワイトハウスのスタッフ、官僚、次官、次官補の人選を進める。
(ひつようなじんせんはよんせんにんをこえるとされる)
必要な人選は4千人を超えるとされる。
(ごじゅうねんまでのはいしゅつぜろ)
50年までの排出ゼロ
(2015ねんにさいたくされたこくさいてきなおんだんかたいさくのわくぐみぱりきょうていでは)
2015年に採択された国際的な温暖化対策の枠組み「パリ協定」では、
(せかいのへいきんきおんのじょうしょうをさんぎょうかくめいいぜんにくらべて1.5どいないにおさえるためには)
世界の平均気温の上昇を産業革命以前に比べて1.5度以内に抑えるためには、
(50ねんごろにせかいのおんだんかがすのはいしゅつをじっしつぜろ)
50年頃に世界の温暖化ガスの排出を「実質ゼロ」
(にするひつようがあるとされているじっしつぜろとは)
にする必要があるとされている。実質ゼロとは、
(にさんかたんそco2などのおんだんかがすをはいしゅつしても)
二酸化炭素(CO2)などの温暖化ガスを排出しても、
(しんりんなどがきゅうしゅうするぶんをさしひいてぜろにすることをさす)
森林などが吸収する分を差し引いてゼロにすることを差す。
(じゅんりえき)
純利益
(うりあげからせいぞうやはんばいにかかったひようぜいきんなどをさしひいた)
売上から製造や販売にかかった費用、税金などを差し引いた
(きぎょうのさいしゅうてきなもうけまいなすのばあいはさいしゅうあかじとなる)
企業の最終的なもうけ。マイナスの場合は最終赤字となる。
(きぎょうのとーたるのしゅうえきりょくをしめしとうしかがもっともじゅうしする)
企業のトータルの収益力を示し、投資家が最も重視する。
(きぎょうはじゅんりえきをもとにはいとうなどでかぶぬしにはいぶんする)
企業は純利益をもとに、配当などで株主に配分する。
(ぐりーんとうし)
グリーン投資
(かんきょうにはいりょしたけいざいかつどうへのとうしをさす)
環境に配慮した経済活動への投資を差す。
(すがよしひでしゅしょうはじゅうがつのしょしんひょうめいえんぜつで2050ねんまでに)
菅義偉首相は10月の所信表明演説で2050年までに
(おんだんかがすのはいしゅつりょうをじっしつぜろにするもくひょうをしめした)
温暖化ガスの排出量を実質ゼロにする目標を示した。
(きせいかいかくなどのせいさくをそうどういんしぐりーんとうしのさらなるふきゅうをすすめる)
「規制改革などの政策を総動員し、グリーン投資のさらなる普及を進める」
(としゅちょうしたもくひょうたっせいにはじせだいぎじゅつなどへのとうしがかかせない)
と主張した。目標達成には次世代技術などへの投資が欠かせない。
(そうじゅんかん)
双循環
(ないじゅとがいじゅのそうほうをこうじゅんかんさせてしつのたかいあらたなせいちょうにつなげるこうそう)
内需と外需の双方を好循環させて質の高い新たな成長につなげる構想。
(とらんぷべいせいけんのあいつぐたいちゅうせいさいでちゅうごくのゆしゅつしゅどうがたけいざいのりすくは)
トランプ米政権の相次ぐ対中制裁で、中国の輸出主導型経済のリスクは
(たかまったかいがいいぞんをあらためないじゅのかくだいをゆうせんさせるおもわくがある)
高まった。海外依存を改め、内需の拡大を優先させる思惑がある。
(にほんのせたいすう)
日本の世帯数
(おもにじゅうきょやせいけいをともにするひとのあつまりやたんしんしゃをひとつのせたいとしてかぞえる)
主に住居や生計をともにする人の集まりや単身者を1つの「世帯」として数える
(げんざいのにほんのとうけいではいっぱんせたいと)
現在の日本の統計では「一般世帯」と、
(りょうできょうどうせいかつするがくせいやふくししせつのにゅうきょしゃえいしゃでせいかつするじえいかんなどの)
寮で共同生活する学生や福祉施設の入居者、営舎で生活する自衛官などの
(しせつとうのせたいにくぶんされる2015ねんのこくせいちょうさでは)
「施設等の世帯」に区分される。2015年の国勢調査では
(そうすうが5344まんせたいで99ぱーせんといじょうをいっぱんせたいがしめた)
総数が5344万世帯で99%以上を一般世帯が占めた。