悪い人

(このひんせいもいみもないまいにちにしずかにころされつづけてるんだ)

この品性も意味もない毎日に　静かに殺され続けてるんだ

(そうだろおまえはきっとにげたいやっぱにげたいな)

そうだろオマエはきっと　逃げたいやっぱ逃げたいな

(このじんせいやみをほろぼすほどにだれかにつよくあいされたいんだ)

この人世や身を滅ぼす程に　誰かに強く愛されたいんだ

(そうだろおまえもきっといえないなんていえないな)

そうだろオマエもきっと　言えないなんて言えないな

(このいたみさえもいとおしい)

この痛みさえも愛おしい

(これはあぶないまともではないわかっていたってむねはおどる)

これは危ないまともではない　分かっていたって胸は躍る

(またこのざまたばことあざあなたはわるいひと)

またこのザマ　タバコとアザ　アナタは悪い人

(あばれだすそうあふれだしそうくるっていたってすごくただしい)

暴れ出す躁溢れ出しそう　狂っていたって凄く正しい

(あらたのしそうあなたのしそうあたしはわかるから)

あら楽しそうアナタの思想　アタシは分かるから

(あなたはわるいひと)

アナタは悪い人

(かもなくふかもなくいきるよりもあなたとともにだらくをえらぶの)

可もなく不可もなく生きるよりも　アナタと共に堕落を選ぶの

(そうなのあたしはきっときえたいすっときえたいの)

そうなのアタシはきっと　消えたいすっと消えたいの

(ばんそうこうのかずがふえるたびにたしかなあいをくみとってしまうの)

絆創膏の数が増える度に　確かな愛をくみ取ってしまうの

(そうなのあたしもきっとああいたいだけどあいたいの)

そうなのアタシもきっと　嗚呼痛いだけど会いたいの

(うしろめたいほどかぐわしい)

後ろめたい程かぐわしい

(たれながすぞうおあげくのじしょうどなっていたってめはかなしい)

垂れ流す憎悪挙句の自傷　怒鳴っていたって目は悲しい

(こどくをかいならせもしないあなたはよわいひと)

孤独を飼い鳴らせもしない　アナタは弱い人

(いやしてあげるみたしてあげるいたいのいたいのとんでいけ)

癒してあげる満たしてあげる　痛いの痛いの飛んでいけ

(きょせいのひぼうかいまみるじょうあたしはきづいてる)

虚勢の誹謗垣間見る情　アタシは気づいてる

(あなたはよわいひと)

アナタは弱い人

(このよすべてにねふだをはろうとむしょうのあいほどおぞましいから)

この世全てに値札を貼ろうと　無償の愛ほど悍ましいから

(これはあぶないまともではないわかっていたってむねはおどる)

これは危ないまともではない　分かっていたって胸は躍る

(あいされたぶんあいすのがるーるあなたはわるいひと)

愛された分愛すのがルール　アナタは悪い人

(にげみちはないゆるしはしないしかえしとかいほうてがやける)

逃げ道は無い許しはしない　仕返しと介抱手が焼ける

(あがくさまもはえるなんてあなたはわるいひと)

足搔く様も映えるなんて　アナタは悪い人

(あたしもわるいひと)

アタシも悪い人