うたかたの夢

(ゆめとうつつのはざまで)

夢と現の狭間で

(はなのあらしのごとくつよく)

花の嵐のごとく強く

(ちぢにみだれるこいごころ)

千々に乱れる恋心

(やむことないしょうそう)

止むことない焦燥

(さやけきつきかげをおえば)

さやけき月影を追えば

(かげろうがきえるごとくあわく)

陽炎が消えるごとく淡く

(もとめるものはいつでも)

求めるものはいつでも

(このてすりぬける)

この手すり抜ける

(あなたにねむるきずなをいますぐ)

貴方に眠る絆を今すぐ

(たしかめずにいられない)

確かめずにいられない

(しょうじょのうれいもおとなのかげりも)

少女の憂いも大人の翳りも

(どうかずっとえいえんに)

どうかずっと永遠に

(このままあなたの)

このまま貴方の

(にげみちをふさいで)

逃げ道を塞いで

(とじこめてすべてを)

閉じ込めてすべてを

(だきしめてあまやかな)

抱きしめて甘やかな

(いつくしみのなかに)

慈しみの中に

(はだにそううつりが)

肌に添う移り香

(うすぎぬにしみこんだ)

薄衣にしみこんだ

(ゆめがきえぬよう)

夢が消えぬよう

(やがてはかなくきえてゆく)

やがて儚く消えてゆく

(だきしめたからだもねつも)

抱きしめた身体も熱も

(たぐるぬくもりをそばに)

手繰るぬくもりをそばに

(わすれないように)

忘れないように

(めばえたとおいあこがれ)

芽生えた遠い憧れ

(たしかなおもいへとかわっていく)

確かな想いへと変わっていく

(みつめるまなざしといきにかくした)

見つめるまなざし吐息に隠した

(どうかじかんをこおらせ)

どうか時間を凍らせ

(このままあなたを)

このまま貴方を

(わたさないだれにも)

渡さない誰にも

(いかせないどこにも)

行かせないどこにも

(やさしさはうそをつく)

優しさは嘘をつく

(もうはなれたくない)

もう離れたくない

(あなたからぬくもりが)

貴方からぬくもりが

(わかちあうそのときに)

分かち合うそのときに

(ゆめからさめて)

夢から醒めて

(このくるしみさえあまいゆめ)

この苦しみさえ甘い夢

(もういちど)

もう一度

(にげみちをふさいで)

逃げ道を塞いで

(とじこめてすべてを)

閉じ込めてすべてを

(だきしめてあまやかな)

抱きしめて甘やかな

(いつくしみのなかに)

慈しみの中に

(はだにそううつりが)

肌に添う移り香

(うすぎぬにしみこんだ)

薄衣にしみ込んだ

(ゆめをけさぬよう)

夢を消さぬよう

(わたさないだれにも)

渡さない誰にも

(いかせないどこにも)

行かせないどこにも

(いとしさがつみになる)

愛しさが罪になる

(もうはなしたくない)

もう離したくない

(あなたからぬくもりが)

貴方からぬくもりが

(わかちあうそのときに)

分かち合うそのときに

(ゆめからさめて)

夢から醒めて