センドウ

(つんざけしんじゃどもしょうさんのこえで)

劈け　信者共　称賛の声で

(まだたりないなそのみをけずれよ)

まだ　足りないな　その身を削れよ

(ほらあたらしいゆめをみせてやるから)

ほら　新しい夢を見せてやるから

(ひざまずけおれのあしもとに)

跪け　俺の足元に

(さあおえつはそのみににあうまで)

さあ　嗚咽はその身に似合うまで

(からっぽのことばでつむいでいればいい)

空っぽの言葉で紡いでいればいい

(いつまでもおれをみていると)

いつまでも俺を見ていると

(きえたりしないとちかってくれよ)

消えたりしないと誓ってくれよ

(あさましい)

浅ましい

(よくぼうやだらくさえたべてやるから)

欲望や堕落さえ食べてやるから

(どうかそのみをささげておくれよ)

どうか　その身を捧げておくれよ

(このかげをあいして)

この影を　愛して

(たたえよしんじよつみをくらえよ)

讃えよ信じよ　罪を喰らえよ

(うたえうたえしぬまで)

謳え　謳え　死ぬまで

(あいせよさけべよかれはてるまで)

愛せよ叫べよ　枯れ果てるまで

(もうしんしゅうしんあいぞうを)

盲信 執心 愛憎を

(たたえよしんじよしかばねのやま)

讃えよ信じよ 屍の山

(おれのためのぎょくざを)

俺のための玉座を

(あいせよさけべよたいようをけし)

愛せよ叫べよ　太陽を消し

(しょうしんしょうめいほんものに)

正真正銘“本物”に

(このよでいちばんみにくいおのれをしれば)

この世で一番醜い己を知れば

(そこにねころがってなみだをのむ)

そこに寝転がって涙を呑む

(そんなまいにちをおくっていなよ)

そんな毎日を送っていなよ

(しぬまでくやみつづけるひを)

死ぬまで悔やみ続ける日を

(ほらおまえはこどくじゃないのだから)

ほら　お前は孤独じゃないのだから

(さあもっとたのしそうなかおをしろよ)

さあ　もっと楽しそうな顔をしろよ

(ぜいたくななやみをひぼんと)

贅沢な悩みを非凡と

(とくべつなのだとかんちがいして)

特別なのだと勘違いして

(ばからしい)

馬鹿らしい

(こうかいやふあんさえほしんのためだろ)

後悔や不安さえ保身のためだろ

(どうせおれをみちゃいないんだろ)

どうせ　俺を見ちゃいないんだろ

(そのかげをかえして)

その影を　返して

(たたえよしんじよばつをうけいれ)

讃えよ信じよ　罰を受け入れ

(うたえうたえしぬひを)

謳え　謳え　死の日を

(あいせよさけべよそのみをくれよ)

愛せよ叫べよ　その身をくれよ

(もうしんしゅうしんあいぞうを)

盲信　執心　愛憎を

(たたえよしんじよしんじゃのむれは)

讃えよ信じよ　信者の群れは

(おれのためのしんこうを)

俺のための信仰を

(あいせよさけべよたいようさえも)

愛せよ叫べよ　太陽さえも

(くろくつぶすほんものへ)

黒く潰す“本物”へ

(さよならせかいをひっくりかえして)

さよなら世界をひっくり返して

(きょこうのだんすをいっしょにおどれば)

虚構のダンスを一緒に踊れば

(おれにはおまえがひつようなんだよ)

俺にはお前が必要なんだよ

(なあおいでほらわかっているだろ)

なあ おいで ほら わかっているだろ？

(たたえよしんじよつみをくらえよ)

讃えよ信じよ 罪を喰らえよ

(うたえうたえしぬまで)

謳え 謳え 死ぬまで

(あいせよさけべよかれはてるまで)

愛せよ叫べよ 枯れ果てるまで

(もうしんしゅうしんあいぞうを)

盲信 執心 愛憎を

(たたえよしんじよしかばねのやま)

讃えよ信じよ 屍の山

(おれのためのぎょくざを)

俺のための玉座を

(あいせよさけべよたいようをけし)

愛せよ叫べよ 太陽を消し

(しょうしんしょうめいほんものに)

正真正銘“本物”に