夢に生き地獄

(せかされているびょうしんのはり)

急かされている　秒針の針

(しんをけずる２１ぐらむ)

芯を削る　21グラム

(わたしはきっとしょけいだいのうえ)

私はきっと　処刑台の上

(あしをすべらせたらそれでおわり)

足を滑らせたら　それでおわり

(ねえいついつにてにはいる)

『ねえ　何時いつに　手に入る？』

(きぼうはずっとずっとささやく)

“希望”はずっと　ずっと　ささやく

(はやくしてはやくして)

『はやくして　はやくして』

(こどうがずっときこえる)

鼓動がずっと　聞こえる

(ここまでずっとはだしでずうっと)

ここまでずっと　裸足でずうっと

(はしりつづけたいまなにがみえる)

走り続けた　今　なにが見える？

(きりさいてまほうのて)

切り裂いて　魔法の手

(すがるものひとつだって)

縋るもの　ひとつだって

(なくなってしまったよ)

無くなって　しまったよ

(ねえなみだぬぐうゆびさえ)

ねえ　涙拭う　指さえ

(たたきわれいせかい)

叩き割れ　異世界

(そんなものありはしないと)

そんなもの　ありはしないと

(だれにもしょうめいできない)

誰にも　証明できない

(そんなゆめをいきてる)

そんな夢を生きてる

(じごくでしょうかここはまだどうだ)

地獄でしょうか　此処はまだどうだ

(みえているのはよくにたがいこつ)

見えているのは　よく似た骸骨

(いますぐどうぞよこになってどうぞ)

今すぐどうぞ　横になってどうぞ

(あたたかなしのはいにねそべって)

あたたかな死の灰に寝そべって

(ああいけないよつづけなきゃ)

『嗚呼！　いけないよ　続けなきゃ』

(きぼうはずっとずっとみている)

“希望”はずっと　ずっと　見ている

(やすむばしょときもなし)

『休む場所　時も無し』

(くちからあふれだす)

口からあふれ出す

(ここまでずっとはだしでずうっと)

ここまでずっと　裸足でずうっと

(はしりつづけたあとどれくらい)

走り続けた　あと　どれくらい？

(ひきさいていんがのきずな)

引き裂いて　因果の絆

(のぞむだいだんえんも)

望む　大団円も

(なくなってしまったよ)

無くなって　しまったよ

(きみのてにぎるてのひらも)

君の手　握る　手のひらも

(おどりましょうむくろたち)

踊りましょう　骸たち

(あんなものありはしないと)

あんなもの　ありはしないと

(だれにもわからないこと)

誰にも　わからないこと

(そんなおとでいますぐ)

そんな音でいますぐ

(きりさいてまほうのて)

切り裂いて魔法の手

(たたきわれいかいのとびら)

叩き割れ異界の扉

(だいじょうぶだいじょうぶ)

『大丈夫　大丈夫』

(そうはしりつづけなくちゃ)

そう　走り続けなくちゃ

(きりさいてまほうのて)

切り裂いて　魔法の手

(すがるものひとつだって)

縋るもの　ひとつだって

(なくなってしまったよ)

無くなって　しまったよ

(ねえなみだぬぐうゆびさえ)

ねえ　涙拭う　指さえ

(たたきわれいせかい)

叩き割れ　異世界

(そんなものありはしないと)

そんなもの　ありはしないと

(だれにもしょうめいできない)

誰にも　証明できない

(そんなゆめをいきてる)

そんな夢を生きてる

(ひきさいていんがのきずな)

引き裂いて　因果の絆

(のぞむだいだんえんも)

望む　大団円も

(なくなってしまったよ)

無くなって　しまったよ

(きみのてにぎるてのひらも)

君の手　握る　手のひらも

(おどりましょうむくろたち)

踊りましょう　骸たち

(あんなものありはしないと)

あんなもの　ありはしないと

(だれにもわからないのに)

誰にも　わからないのに

(こんないきじごくで)

こんな生き地獄で