毒りんごの魔女
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歌詞(問題文)
(かなしいかなしいくろいへや)
悲しい悲しい黒い部屋
(そこでひとりぼっちで)
そこでひとりぼっちで
(わらってた)
笑ってた
(たのしいたのしいひとりごと)
楽しい楽しいひとりごと
(つぎのいけにえはだれかしら)
「次の生贄は誰かしら」
(あかるいあかるいつきよには)
明るい明るい月夜には
(きっとおひめさまがねむるでしょう)
きっとお姫様が眠るでしょう
(せつないせつないものがたり)
切ない切ない物語
(おわらせるためのどくりんご)
終わらせるための毒りんご
(まじょとよばれてひとりになって)
魔女と呼ばれてひとりになって
(さびしくなってはなみだをのんで)
寂しくなっては涙を飲んで
(わたしはきっとだれもあいさず)
私はきっと誰も愛さず
(あいされずにきえてゆくのでしょう)
愛されずに消えてゆくのでしょう
(すくわれたいきもちなんて)
救われたい気持ちなんて
(とろりときえた)
とろりと消えた
(おうじさまとかのじょはおどるの)
王子様と彼女は踊るの
(ゆるされたいきもちだって)
許されたい気持ちだって
(ここにはないの)
ここには無いの
(あかいくつのわたしはひとりきり)
赤い靴の私はひとりきり
(つくろうことばもかおも)
「繕う言葉も顔も
(ひどいものだよと)
ひどいものだよ」と
(かがみのきみはしずかにわらった)
鏡の君は静かに笑った
(いつかわたしにだって)
「いつか私にだって
(おうじさまがなんて)
王子様が」なんて
(もうそんなもうそうもわすれて)
もうそんな妄想も忘れて
(さびしいさびしいよるのへや)
寂しい寂しい夜の部屋
(あたまのなかぐるぐるまわりだす)
頭の中ぐるぐる回りだす
(かなしいかなしいひとりごと)
悲しい悲しいひとりごと
(ほんとうはのぞんでいないはずだ)
「本当は望んでいないはずだ」
(あかるいあかるいつきよにも)
明るい明るい月夜にも
(めだまはまだなれてはいないのに)
目玉はまだ慣れてはいないのに
(せつないせつないものがたり)
切ない切ない物語
(どくりんごをかのじょはたべたらしい)
毒りんごを彼女は食べたらしい
(きっとわたしはもうじきしんで)
きっと私はもうじき死んで
(そこにはりんごのきがなるはずね)
そこにはりんごの木が生るはずね
(わたしのつみをだれもがゆるさず)
私の罪を誰もが許さず
(でもかのじょだけはちがうのでしょう)
でも彼女だけは違うのでしょう
(しゅうまつへのかねが)
終末への鐘が
(どろりとひびくわたしの)
どろりと響く私の
(さいごのなみだをおもいだしては)
最後の涙を思い出しては
(かみきれないかんじょうを)
噛み切れない感情を
(たべてはまだまだ)
食べてはまだまだ
(ゆめみごこちにせいさいをまって)
夢見心地に制裁を待って
(いつまでこのおかしな)
「いつまでこのおかしな
(ひびはつづいてゆくの)
日々は続いてゆくの?」
(かがみのきみはいつまでもわらう)
鏡の君はいつまでも笑う
(かのじょほどやさしくつよく)
「彼女ほど優しく強く
(なれたのならば)
なれたのならば」
(せかいはもっとかがやいていたの)
世界はもっと輝いていたの?
(さよならわたしの)
さよなら私の
(かなしいさびしいへやよ)
悲しい寂しい部屋よ
(もうここにはもどらないはずだと)
もうここには戻らないはずだと
(おもいだせない)
思い出せない
(ゆきのようなしろもあかも)
雪のような白も赤も
(こんなにくるしくてせつないのに)
こんなに苦しくて切ないのに
(これがものがたりのさいごです)
「これが物語の最後です」
(とわらった)
と笑った
(かがみのきみはわれてくずれた)
鏡の君は割れて崩れた
(みなさんもどくりんごに)
「みなさんも毒りんごに
(おきをつけください)
お気をつけください」
(りんごはあまくくちにひろがった)
りんごは甘く口に広がった