意味が分かると怖い話117 概要欄に説明あり
解説
ヒントは最後の一文。
語り手はずっと小中高といじめられていた。
告白というのはいじめの告白。
あの子というのはいじめていた子。
学校の屋上でやろうと決めていたのは、投身自殺。
なので、返事を聞くことはできない。
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問題文
(ぼくはついにこころにきめたんだ。)
僕はついに心に決めたんだ。
(こくはくをしようと。)
告白をしようと。
(まだ17ねんしかじんせいをあゆんでいないけど、)
まだ17年しか人生を歩んでいないけど、
(いっせいちだいのおおしごとだ。)
一世一代の大仕事だ。
(しょうちゅうこうといくどとなくこころみてきたのだが、)
小中高と幾度となく試みてきたのだが、
(どうもけっしんがにぶってしまい、)
どうも決心が鈍ってしまい、
(いまだにできずじまいであった。)
いまだにできずじまいであった。
(ゆうきがなかったんだ。)
勇気がなかったんだ。
(しっぱいすることだけかんがえてた。)
失敗することだけ考えてた。
(でもあしたはぜったいにこくはくするんだ!)
でも明日は絶対に告白するんだ!
(もうなにもできずにいたじぶんとはおさらばなんだ!)
もう何もできずにいた自分とはおさらばなんだ!
(ぼくはおもむろにぺんをとりだし、)
僕はおもむろにペンを取り出し、
(そのこにたいするおもいのたけをかきつづった。)
その子に対する思いのたけを書き綴った。
(このてがみをあのこがよんだらどうおもうかな。)
この手紙をあの子が読んだらどう思うかな。
(なんておもいながらこのてがみをかいた。)
なんて思いながらこの手紙を書いた。
(かきおわるとそのてがみをかばんにいれて、)
書き終わるとその手紙をカバンに入れて、
(ふとんにはいった。)
布団に入った。
(どらまのみすぎだといわれるかもしれないが、)
ドラマの見過ぎだといわれるかもしれないが、
(がっこうのおくじょうでわたしてやろうとおもった。)
学校の屋上で渡してやろうと思った。
(よくあさ)
翌朝
(ぼくはみんなよりはやくとうこうし、)
僕はみんなより早く登校し、
(がっこうのおくじょうのとびらのまえまできた。)
学校の屋上の扉の前まで来た。
(やはりけっしんしたとはいえ、)
やはり決心したとはいえ、
(いざめのまえにするとやっぱりあしがすくむ。)
いざ目の前にするとやっぱり足がすくむ。
(しかし、ぼくはけっしんしてそのとびらをあけた。)
しかし、僕は決心してその扉を開けた。
(おわってみるとらくだ。)
終わってみると楽だ。
(いいこくはくができたとおもうが、)
いい告白ができたと思うが、
(ぼくはあのこからのへんじをきくことはできない。)
僕はあの子からの返事を聞くことはできない。