今カノさんへ｜erica

(はいけいみらいのかのじょさんへ)

拝啓未来の彼女さんへ

(わたしはまえのかのじょでした)

私は前の彼女でした

(きっといつかはわすれられてしまうかこのひととなるでしょう)

きっといつかは忘れられてしまう　過去の人となるでしょう

(あたまもよくてりょうりもできて)

頭もよくて　料理もできて

(きれいでひんもあってわたしとはまぎゃくのひとなんだろうな)

綺麗で品もあって　私とは真逆の人なんだろうな

(しょうらいなんてかんがえられずたのしいだけでただよかった)

将来なんて考えられず　楽しいだけでただよかった

(そんなこどもみたいなふたりはいつしかすれちがっていった)

そんな子供みたいな2人は　いつしかすれ違っていった

(つきひがたってなんどもないて)

月日が経って何度も泣いて

(まえにすすむときめたからこそ)

前に進むと決めたからこそ

(いまになってわかったことがたくさんあるのです)

今になって分かったことが沢山あるのです

(へんじはいつもおそいしおんなごころはわからなくて)

返事はいつも遅いし　女心は分からなくて

(なんでもかってにぜんぶじぶんできめてしまうひとだから)

なんでも勝手に全部自分で決めてしまう人だから

(しらずにあなたをきずつけてきらいになることもあるでしょう)

知らずにあなたを傷つけて　嫌いになることもあるでしょう

(でもほんとうはぶきようでうそがつけないひとなんです)

でも本当は不器用でウソがつけない人なんです

(わたしはきづけなかったわかろうともしなかった)

私は気づけなかった　分かろうともしなかった

(どうかわたしのようにならないでどうかしんじてあげてください)

どうか私のようにならないで　どうか信じてあげて下さい

(けんかするたびきずつけあって)

ケンカする度　傷つけ合って

(それがあいすることなんだって)

それが愛することなんだって

(なんのうたがいもせずわたしはわかってとせめるばかりで)

なんの疑いもせず私は　分かってと責めるばかりで

(だいきらいすきそのくりかえし)

大嫌い　好き　その繰り返し

(そのはてにつきはなしたのはわたしだから)

その果てに突き放したのは私だから

(もうにどとあうことはないでしょう)

もう二度と会うことはないでしょう

(くったくのないえがおゆめをかたるときのめ)

くったくのない笑顔　夢を語るときの目

(ねぞうがわるいとこもなんだかんだいつもにくめなくて)

寝相が悪いとこも　なんだかんだいつも憎めなくて

(はなせばきりがないほどほんとうにかわったひとだけど)

話せばきりがないほど本当に変わった人だけど

(そばにいるあたりまえはえいえんじゃないことを)

そばにいる当たり前は永遠じゃないことを

(あのころはわからずたいせつにできなかった)

あの頃は分からず　大切にできなかった

(こんなつらいおもいをするのはわたしだけでじゅうぶんです)

こんな辛い思いをするのは　私だけで十分です

(どうかわたしのようにならないでどうかしんじてあげてください)

どうか私のようにならないで　どうか信じてあげて下さい

(しあわせになってください)

幸せになって下さい