兵に告ぐ

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投稿者投稿者Natas Sanいいね0お気に入り登録
プレイ回数418難易度(3.4) 897打 長文 かな
226事件
1936年2月26日に発生した二・二六事件に際して、2月29日8時48分からラジオ放送された。
香椎浩平中将名義で中村茂アナウンサーが読み上げた。

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問題文

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(へいにつぐ)

兵に告ぐ

(ちょくめいがはっせられたのである)

勅命が発せられたのである

(すでにてんのうへいかのごめいれいがはっせられたのである)

既に天皇陛下の御命令が発せられたのである

(おまえたちはじょうかんのめいれいを)

お前達は上官の命令を

(ただしいものとしんじてぜったいふくじゅうをして、)

正しいものと信じて絶対服従をして、

(せいしんせいいかつどうしてきたのであろうが、)

誠心誠意活動してきたのであろうが、

(すでにてんのうへいかのごめいれいによって)

既に天皇陛下の御命令によって

(おまえたちはみなげんたいにふっきせよとおおせられたのである。)

お前たちは皆原隊に復帰せよと仰せられたのである。

(このうえおまえたちがあくまでもていこうしたならば、)

此上お前たちが飽くまでも抵抗したならば、

(それはちょくめいにはんこうすることとなり)

それは勅命に反抗することとなり

(ぎゃくぞくとならなければならない。)

逆賊とならなければならない。

(ただしいことをしているとしんじていたのに、)

正しいことをしていると信じていたのに、

(それがまちがっていたとしったならば、)

それが間違っていたと知ったならば、

(あだにいままでのいきがかりや、ぎりじょうから)

徒に今迄の行き掛かりや、義理上から

(いつまでもはんこうてきたいどをとって)

いつまでも反抗的態度をとって

(てんのうへいかにそむきたてまつり、)

天皇陛下に背き奉り、

(ぎゃくぞくとしてのおめいを)

逆賊としての汚名を

(えいきゅうにうけるようなことがあってはならない。)

永久に受けるようなことがあってはならない。

(いまからでもけっしておそくはないから)

今からでも決して遅くはないから

(ただちにていこうをやめてぐんきのもとにふっきするようにせよ。)

直ちに抵抗をやめて軍旗の下に復帰するようにせよ。

など

(そうしたらいままでのつみもゆるされるのである。)

そうしたら今までの罪も許されるのである。

(おまえたちのふけいはもちろんのこと、)

お前たちの父兄は勿論のこと、

(こくみんぜんたいもそれをこころからいのっているのである。)

国民全体もそれを心から祈っているのである。

(すみやかにげんざいのいちをすててかえってこい。)

速やかに現在の位置を棄てて帰ってこい。

(かいげんしれいかんかしいちゅうじょう)

戒厳司令官 香椎中将

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