盲信癖

(ころがったいそうたぐりましょうあいもぜんぶ)

転がった位相　手繰りましょう　愛も全部

(にくらしいほどにうそでかためましょう)

憎らしいほどに　嘘で固めましょう

(すべて)

全て

(かわんないものねだってよくをはって)

変わんないもの強請って　欲を張って

(むせきにんだろうがあんたにきぼうもないって)

無責任だろうが　あんたに希望もないって

(ねぇ)

ねぇ

(だれのかちかんでねじまげたせいぎをせいろんみたいに)

誰の価値観で　捻じ曲げた正義を正論みたいに

(かたるじょうしきしゃのぞむものがてにはいれば)

語る常識者　望むものが手に入れば

(それであんたはまんぞくか)

それであんたは満足か？

(ｃｒｙ)

Cry

(みらいのていぎはじゆうとひきかえのばつだ)

未来の定義は　自由と引き換えの罰だ

(あがいたってこわれてんだ)

足掻いたって壊れてんだ

(さじはなげられたおわりのしょうめい)

匙は投げられた終わりの証明

(もうかわりはいないとかいじでつくられたいのちを)

もう代わりはいないとか　意地で造られた命を

(だれがほしがってるんだじぶんのかおもわからないのに)

誰が欲しがってるんだ　自分の顔も判らないのに

(どんよくなあいだ)

貪欲な愛だ

(まちがっていたいかわりばえやしないあいを)

間違って痛い　代り映えやしない愛を

(にくらしいほどにいつくしみましょう)

憎らしいほどに　慈しみましょう

(こわさずに)

壊さずに

(よごれきったあしできせきをかたって)

汚れ切った足で　軌跡を語って

(なにくわぬかおでえがおをつくってしまうじぶんはばかだ)

何食わぬ顔で　笑顔を創ってしまう自分は馬鹿だ

(わすれさせてくれとうたするりんりをとかすみらいときたい)

忘れさせてくれ　淘汰する倫理を溶かすミライとキタイ

(いまだこのはりはむねをさしたじかくさえもないというのだ)

未だこの針は　胸を刺した自覚さえもないというのだ

(そうだろう)

そうだろう？

(ｃｒｙ)

Cry

(みらいのせいぎはうそにまみれたひーろーが)

未来の正義は　嘘にまみれたヒーローが

(ちをはきどくをまいた)

血を吐き　毒を撒いた

(ないものねだりひからびたぐうぞう)

ないものねだり　干からびた偶像

(もうのぞみはないとかいちからつくったいのちを)

もう望みはないとか　一から造った命を

(わすれさってなげいてんだすきだったはずのてのひらと)

忘れ去って嘆いてんだ　好きだったはずの掌と

(どんよくなあいを)

貪欲な愛を

(りそうをえがいているせいだだれかのかちかんのせいだろう)

理想を描いているせいだ　誰かの価値観のせいだろう

(だからよわいものをなじってにぎってこわしてみせて)

だから弱いものを詰って　握って壊して魅せて

(まじょりてぃがかずをなしてきたないやりかたでといた)

マジョリティが数を成して　汚いやり方で説いた

(そのだいしょうはだれがはらうんだろう)

その代償はだれが払うんだろう？

(ぼくだろうか)

僕だろうか？

(いや)

厭

(ｃｒｙ)

Cry

(みらいのていぎはじゆうとひきかえのばつだ)

未来の定義は　自由と引き換えの罰だ

(あがいたってこわれてんだ)

足掻いたって壊れてんだ

(さじはなげられたおわりのしょうめい)

匙は投げられた終わりの証明

(もうかわりはいないとかいじでつくられたいのちを)

もう代わりはいないとか　意地で造られた命を

(だれがほしがってるんだじぶんのかおもわからないのに)

誰が欲しがってるんだ　自分の顔も判らないのに

(どんよくなあいだ)

貪欲な愛だ

(もうしんだ)

盲信だ

(うそじゃない)

嘘じゃない