原神　ジン　ボイス

(たんぽぽは、かぜにのっててんくうのしままでいけるのかもしれないな。)

蒲公英は、風に乗って天空の島まで行けるのかもしれないな。

(わたしのかたにはせぴゅろすきしだんのしんらい、そしてもんどのたみのきたいがかかっている。)

私の肩には西風騎士団の信頼、そしてモンドの民の期待がかかっている。

(だから、きをゆるめるわけにはいかないのだ。)

だから、気を緩めるわけにはいかないのだ。

(でんせつのものがたりにしろ、れきししょにしろ、いだいなきしはそのこうせきしかしるされていない。)

伝説の物語にしろ、歴史書にしろ、偉大な騎士はその功績しか記されていない。

(かれらはいちどもみちをみうしなわなかったというのか？)

彼らは一度も道を見失わなかったというのか……？

(かぜよ、わがすすむべきみちをしめしてくれ。)

風よ、我が進むべき道を示してくれ。

(しごとにぜんりょくをつくすとき、なやみもじかんもわすれてしまう。)

仕事に全力を尽くす時、悩みも時間も忘れてしまう。

(きみとこうどうをともにして、すすむべきみちがこれいじょうなくはっきりした。)

君と行動を共にして、進むべき道がこれ以上なくはっきりした。

(まるで、ついにたよれるひとがみつかったようだ。)

まるで、ついに頼れる人が見つかったようだ。

(これはいったいいや、きっとまだわたしのどりょくがたりないのだ。)

これは一体……いや、きっとまだ私の努力が足りないのだ。

(せぴゅろすきしだんともんどのきたいにそむくわけにはいかないのだから。)

西風騎士団とモンドの期待に背くわけにはいかないのだから。

(もしなにかふしぎなくすりがあって、それをのんだらねなくてもすむとしたら)

もし何か不思議な薬があって、それを飲んだら寝なくても済むとしたら…

(うん、あしたりさにきいてみるか？)

うん、明日リサに聞いてみるか？

(きゃっつているのぴざながいことたべてないな。)

キャッツテイルのピザ……長いこと食べてないな。

(だんちょうしつまででまえをしてくれればいいのに。)

団長室まで出前をしてくれればいいのに。

(すぐれたきしはすききらいなどしないのだ。)

優れた騎士は好き嫌いなどしないのだ。

(よしっ、つぎのもくひょうまでいっきにいくぞ。)

よしっ、次の目標まで一気に行くぞ。

(かぜがやまないかぎり、わたしはあしをとめたりしない。)

風が止まない限り、私は足を止めたりしない。

(いちじてきにへいせいをとりもどしたとしても、ゆだんはきんもつだ。)

一時的に平静を取り戻したとしても、油断は禁物だ。

(だいりだんちょうとして、まんがいちにそなえてばんぜんにじゅんびしておくべきだ。)

代理団長として、万が一に備えて万全に準備しておくべきだ。

(わたしはまだまだだ。きみとであってからずっときみにたすけられてきた。このかんしゃは)

私はまだまだだ。君と出会ってからずっと君に助けられてきた。この感謝は…

(かぜよ、どうかしじょうをゆるしてくれ。)

風よ、どうか私情を許してくれ。

(だいりだんちょうではなく、ただの「じん」として、)

代理団長ではなく、ただの「ジン」として、

(わたしのけんはきみとともにあることを、ここにちかおう。)

私の剣は君と共にあることを、ここに誓おう。