倫理の棺

(あしあとたどってわたしをさがして)

足跡辿って 私を探して

(きえゆくひかりのなかにいる)

消えゆく光の中にいる

(おまえはしりえるかしにうえるか)

お前は知り得るか 死に飢えるか

(どちらがちをはうか)

どちらが地を這うか

(ちかえばにげられないもどれない)

誓えば 逃げられない 戻れない

(かみのみぞしるわな)

神のみぞ知る罠

(にんげんであるひつようはないむすうのきぼうはいらない)

人間である必要はない 無数の希望はいらない

(ひとさじのじごくでいいかんじょうさらしはじさらし)

一匙の地獄でいい 感情晒し 恥晒し

(みてみぬわがふりにおぼれてゆがむわたしは)

見てみぬ我が振りに 溺れて歪む私は

(くもにとらわれゆくよう)

蜘蛛に囚われゆく様

(どろどろにとけたみにくいはな)

どろどろに溶けた醜い花

(よくとちとえごのなれのはて)

欲と血とエゴの成れの果て

(もうどくとよぶにはおさないまま)

猛毒と呼ぶには幼いまま

(かわることのないしそうのまま)

変わることのない思想のまま

(さいこうのいたみをおくろう)

最高の痛みを贈ろう

(おまえはしりえるかしにうえるか)

お前は知り得るか 死に飢えるか

(どちらがちをはうか)

どちらが地を這うか

(ちかえばにげられないもどれない)

誓えば逃げられない 戻れない

(かみのみぞしるわな)

神のみぞ知る罠

(あいされていておそれられている)

愛されていて 畏れられている

(こうかつであるほどざんこくであるほど)

狡猾であるほど 残酷であるほど

(くらいうみのそこでなにかがしんでいる)

昏い海の底で 何かが死んでいる

(しゅうあくなすがたでなにかがよんでいる)

醜悪な姿で 何かが呼んでいる

(かいぶつになったしょうじょが)

怪物に成った少女が

(のろいがせまりくるせまりくる)

呪いが迫り来る 迫り来る

(かいならせなどしない)

飼い慣らせなどしない

(かみさえふれさせない)

神さえ 触れさせない

(このいろはだれのものでもない)

この色は 誰の物でもない

(わたしのせかいあしあとたどってわたしをさがして)

私の世界 足跡辿って 私を探して

(きえゆくひかりのなかにいる)

消えゆく光の中にいる

(じっとだれかをまっている)

じっと 誰かを待っている

(おまえはしりえるかしにうえるか)

お前は知り得るか 死に飢えるか

(どちらがちをはうか)

どちらが地を這うか

(ちかえばにげられないもどれない)

誓えば逃げられない 戻れない

(かみのみぞしるわな)

神のみぞ知る罠

(くらいうみのそこでなにかがしんでいる)

昏い海の底で 何かが死んでいる

(しゅうあくなすがたでなにかがよんでいる)

醜悪な姿で 何かが呼んでいる

(かいぶつになったしょうじょが)

怪物に成った少女が