手裏剣と風と雲と好敵手

(しゅりけんとかぜとくもとめしとらいばる)

手裏剣と風と雲と飯と好敵手

(あればしあわせきたえよおのれを)

あれば幸せ　鍛えよ　己を

(ゆうきりんりんそらはびょうびょう)

勇気凜々　空は渺々

(おにがよんでも)

鬼が呼んでも

(ふりむくなかたごしになにがみえる)

振り向くな　肩越しに　何が見える

(ろくねんいぐみもんじろうまえむいてはしれ)

六年い組文次郎　前向いて走れ

(ぎんぎーん)

（ギンギーン！）

(たいようとそらとつちとみずとらいばる)

太陽と空と土と水と好敵手

(あればしあわせきたえよおまえも)

あれば幸せ　鍛えよ　お前も

(ひとみたんたんかぜはさっさつ)

瞳淡々　風は颯々

(おにがほえても)

鬼が吼えても

(ふりむくなかたごしで)

振り向くな　肩越しで

(なにができるはははははははははは)

何ができる　（ハハハハハハハハハハ！）

(ろくねんはぐみとめさぶろうまえむいてすすめ)

六年は組留三郎　前向いて進め

(しょうぶだー)

（勝負だー！）

(ほしぞらとけんとはなとむしとらいばる)

星空と剣と花と虫と好敵手

(あればしあわせきたえよこころを)

あれば幸せ　鍛えよ　心を

(よるはしんしんつきはしんげつ)

夜は深々　月は新月

(おにがないても)

鬼が泣いても

(うつむくなみえるのはおのれのかげ)

俯くな　見えるのは　己の影

(ぎんぎーんしょうぶだー)

（ギンギーン！）（勝負だー！）

(にんじゅつがくえんろくねんせいくらやみをかけろ)

忍術学園六年生　暗闇を駆けろ

(うぉーーーいくぞーーー)

（ウォー―ー！行くぞーーー！）

(なんなんだよいきなりのこのらいうは)

「何なんだよ、いきなりのこの雷雨は！」

(あれじゃないかさっきのさんばんのでゅえっと)

「あれじゃないか？さっきの三番のデュエット」

(でゅえっととかいうなおまえとでゅえっとしたかとおもうときもちわるい)

「デュエットとか言うな、お前とデュエットしたかと思うと気持ち悪い！」

(それはこっちのせりふだもんじろうそれになーにがまえむいてはしれだ)

「それはこっちの台詞だ文次郎！それになーにが『前向いて　走れ』だ！

(おまえはじべたをほふくぜんしんではいずりまわってりゃいいんだ)

お前は地べたを、匍匐前進で這いずり回ってりゃいいんだ！！」

(やかましいおまえこそなにがふりむくなだ)

「喧しい！お前こそ何が『振り向くな』だ。

(ひとのかおみりゃしょうぶだしょうぶだとくまぜみみたいにしゃあしゃあなきやがって)

人の顔見りゃ勝負だ勝負だとクマゼミみたいにしゃあしゃあ鳴きやがって！！」

(うるせえあれあめが)

「うるせえ！！…あれ？雨が…」

(おうあめが)

「おう、雨が……」

(やんだな)

「「止んだな」」

(だからおれのせりふにかぶせるなっちゅーの)

「だから俺の台詞に被せるなっちゅーの！！」

(ふんそのことばのしつけてかえしてやるぜだいたいおまえはなぁ)

「フン！その言葉、熨斗付けて返してやるぜ！大体お前はなぁ！！」

(おれがなんだどうしたいってみろ)

「俺が何だどうした言ってみろ！！」

(おれのいうことにいちいちかぶせるなっつーんだ)

「俺の言うことにいちいち被せるなっつーんだ！」

(おまえがかぶってきてるんだろうがもんじろう)

「お前が被ってきてるんだろうが文次郎！」

(いいやおまえだ)

「いいや、お前だ！」

(あーんなんだふざけるなよししょうぶだぁー)

「あーん！？なんだふざけるな！！よし勝負だぁー！」

(よーししょうぶつけてやる)

「よーし勝負付けてやる！」

(よーしかかってこぉい)

「よーし掛かって来ぉい！」

(いくぞー)

「いくぞー！」

(いくぞー)

「いくぞー！！」

(そぉらぎんぎんほっぎんぎんぎーん)

「そぉらギンギン！！ほっ、ギンギンギーン！！」