夜明けのカオス

(しょうじきあなたのせいじてきしゅわんはしりません)

正直　あなたの政治的手腕は知りません

(だけどあなたは)

だけどあなたは

(こよなくおんがくをあいしている)

こよなく音楽を愛している

(それだけでじゅうぶん)

それだけで十分

(じょていのかちはありますよ)

女帝の価値はありますよ

(どっからどうみても)

どっからどう見ても

(でんしょばとだよ)

伝書バトだよ

(ぷろいせんからのおてがみだよ)

プロイセンからのお手紙だよ～

(このたびはじょていしゅうにんおめでとうございます)

「この度は女帝就任おめでとうございます」

(でもわたくしどもはみとめません)

「でも私どもは認めません」

(みとめてほしいばあいは)

「認めてほしい場合は」

(おーすとりあのしゅれじぇんを)

オーストリアのシュレジェンを

(いただきたくぞんじます)

いただきたく存じます

(おうじないばあいは)

応じない場合は

(あなたがたをせめる)

あなた方を攻める

(じゅんびもできております)

準備もできております

(ぷろいせんよりあいをこめて)

プロイセンより愛をこめて

(わたしはふりーどりひにせい)

「私はフリードリヒ2世」

(わたしはじょせいがきらいじゃ)

私は女性が嫌いじゃ

(だけどじゃがいもはすきじゃ)

だけどジャガイモは好きじゃ

(みんなわがくにのため)

みんな　わが国のため

(じゃがいものようにねをはり)

ジャガイモのように根を張り

(じゃがいものようにたたかえ)

ジャガイモのように戦え！

(ほろびかけのしんせいろーまを)

滅びかけの神聖ローマを

(たたくのでしょう)

叩くのでしょう

(だったらせめて)

だったらせめて

(さいごのばんさんは)

最後の晩餐は

(おにいさんのふるこーすで)

お兄さんのフルコースで

(しめさせてあげようかなって)

「しめさせてあげようかなって？」

(しんせいろーまこうていとも)

神聖ローマ皇帝とも

(あろうものが)

あろうものが

(みうちのぷろいせんごときに)

身内のプロイセンごときに

(びびりすぎだ)

ビビりすぎだ

(このままじゃやられるのも)

このままじゃやられるのも

(じかんのもんだい)

時間の問題

(ちからをかそうか)

力を貸そうか？

(ふらんすがみかたするところ)

フランスが味方するところ

(おれがてきとなる)

俺が敵となる

(おれさまは)

俺様は

(おにいさんたちは)

お兄さんたちは

(たたかうさらにつよくなってやる)

戦う！　さらに強くなってやる

(そしてどいつおまえととういつしてやる)

そして　ドイツお前と統一してやる！

(ゆうがなしらべを)

優雅なしらべを

(こよなくあいする)

こよなく愛する

(このおーすとりあのちに)

このオーストリアの地に

(しのびよるざつおん)

忍び寄る雑音

(ぷろいせんおげひんです)

プロイセンお下品です

(せんじょうにもうつくしいおんがくを)

戦場にも美しい音楽を

(われわれにしょうりを)

我々に勝利を

(われわれにえいこうを)

我々に栄光を

(ひびけ)

響け

(せんじょうにこだまする)

戦場にこだまする

(せんしのうたごえ)

戦士の歌声

(ふるいせんすのうたごえは)

古いセンスの歌声は

(きえさるがさだめ)

消え去るが運命

(じだいはつねにあたらしきをもとめる)

時代は常に新しきを求める

(しんせいろーまはもうふるい)

神聖ローマはもう古い

(うすっぺらながくふもどうぜん)

うすっぺらな楽譜も同然

(じゃすとふらんすだけなぐりたいので)

ジャスト　フランスだけ殴りたいので

(ちゅうりつにまわる)

中立にまわる

(けーせせせせせおれさまのしょうりだ)

「ケーセセセセセ、俺様の勝利だ！」

(ふるこーすのしめは)

フルコースのしめは

(おにいさんのぎょふのり)

お兄さんの漁夫の利！