ストロボメモリー

(きみがすこしうつむいたままはなしていたからさ)

君が少し俯いたまま話していたからさ

(いつもよりもいっぽちかくあるいてみたんだ)

いつもよりも一歩近く歩いてみたんだ

(ゆうひとけいのはりのようにかげがせのびしていく)

夕日　時計の針のように影が背伸びしていく

(まちはいそぎあしつぎのきせつのこえがした)

街は急ぎ足　次の季節の声がした

(あいとかいうのもことばにしちゃあっけないもんだな)

愛　とかいうのも言葉にしちゃ呆気ないもんだな

(ひとりにさえならなきゃりかいできるもんだとおもってた)

一人にさえならなきゃ理解できるもんだと思ってた

(あのがいとうはこれまでだれをみちびいてきたの)

あの街灯はこれまで　誰を導いてきたの？

(みてごらんきれいだよ)

「見てごらん　綺麗だよ」

(やくそくのことばだいすきなはなぽっけのたからもの)

約束の言葉　大好きな花　ポッケの宝物

(そんなきらきらごときみもきえちゃいそうでさ)

そんなキラキラごと君も消えちゃいそうでさ…

(はしりだしていたまにあうかなてはにぎってるよ)

走り出していた　間に合うかな？　手は握ってるよ

(たぶんこのせかいひろくはない)

多分この世界　広くはない

(きょうはぼくがいっぽふみだすから)

今日は僕が一歩踏み出すから

(よふけとけいのはりいがいおとをうしなったへや)

夜更け　時計の針以外音を失った部屋

(たいせつなものはゆめにつれていったりもした)

大切なものは夢に連れて行ったりもした

(そんなことをさいつまでもおぼえてるままで)

そんなことをさ　いつまでも覚えてるままで

(またたきのあいだにみのがしたものばかりしんじたいかなくちゃ)

瞬きの間に見逃したものばかり信じた　行かなくちゃ

(しんごうのあかとあおぼくをせかして)

信号の赤と青　僕を急かして

(なんだかなにかににているよ)

なんだか　何かに似ているよ

(きみはゆびさしたそらのいろとそのかわりかたを)

君は指さした空の色とその変わり方を

(たえずゆっくりときれいにかわっていくもんだな)

絶えずゆっくりと綺麗に変わっていくもんだな

(わかりはじめてたたいせつなほどそれはおこること)

わかり始めてた　大切な程　それは起こること

(だからのこさずここにはない)

だから残さずここには無い

(いやになるくらいおもいだせるのに)

嫌になるくらい思い出せるのに…

(そらのいろのかわりかたをはじめてみたあのひ)

空の色の変わり方を初めて見たあの日

(きみとおなじけしきをみてぼくがないてたあのひ)

君と同じ景色を見て　僕が泣いてたあの日

(やくそくしようかきっとぼくらであえてよかった)

約束しようか　きっと僕ら出会あえてよかった

(あいだとかなんとかってやつにたよってみたいのさ)

愛　だとかなんとかってやつに頼ってみたいのさ

(はしりだしていたまにあうかな)

走り出していた　間に合うかな？

(てはにぎっているよ)

手は握っているよ

(いまはねがうみらいきみとみたい)

今は願う　未来　君と見たい

(そうきづいてからははやかった)

そう気づいてからは速かった

(なんなんせいにつよいひかりずっとおいつづけた)

南南西に強い光　ずっと追い続けた

(あすあさってもそのさきでもかわるそらのしたで)

明日明後日もその先でも変わる空の下で

(だんだんかおをあげるふたりはなさないでいて)

だんだん顔を上げる２人　離さないでいて

(たぶんこのせかいひろくはない)

多分この世界　広くはない

(たえずぼくはいっぽふみだすから)

絶えず僕は一歩踏み出すから

(とてもまぶしかった)

とても眩しかった

(きみはわらっていた)

君は笑っていた