VIOLET

(はながねるよるなみにうつったほし)

花が寝る夜 波に映った星

(うねるつきがあしをくすぐる)

うねる月が足をくすぐる

(ながれるひかりにそっていってみたら)

流れる光に沿って行ってみたら

(みみにささやいたきみにとどくかな)

耳に囁いた君に届くかな

(いまてをつないでもせいいっぱいいだきしめてみても)

今手をつないでも精一杯抱きしめてみても

(そらはあきにみちるんだ)

空は秋に満ちるんだ

(ゆびさきでゆらゆらとそのうごきが)

指先でゆらゆらとその動きが

(とまったとけいのはりにふみこんだ)

止まった時計の針に踏み込んだ

(かたまったねがいさえはなれたいまは)

固まった願いさえ離れた今は

(そのえがおをしってるよ)

その笑顔を 知ってるよ

(ひかりうたうよるめにうつったそら)

光歌う夜　目に映った空

(さわやかなかおりがくすぐる)

さわやかな香りがくすぐる

(あしあとをあわせてあるいてみたら)

足跡を合わせて歩いてみたら

(わたしをみていたきみにとどくかな)

私を見ていた君に届くかな

(ずっとてをつないでもきみについていってみても)

ずっとてをつないでも君について行ってみても

(そらはあめにそまるんだ)

空は雨に染まるんだ

(きみをよびだしたこえのかたちが)

君を呼び出した聲の形が

(かわいたいろをぬらして)

乾いた色を濡らして

(つよくさけんだこえがちらばったいまは)

強く叫んだ声が散らばった今は

(そのことばをしってるよ)

その言葉を 知ってるよ

(きみはわかってるかな)

君はわかってるかな

(おしえてくれた)

教えてくれた

(もどらないそのしあわせは)

戻らないその幸せは

(はながねるよるなみにうつったほし)

花が寝る夜 波に映った星

(ひかったつきがきえてゆく)

光った月が消えてゆく

(ゆびさきでゆらゆらとそのうごきが)

指先でゆらゆらとその動きが

(とまったとけいのはりにふみこんだ)

止まった時計の針に踏み込んだ

(くもがえがいたれっしゃそよぐかみ)

雲が描いた列車そよぐ髪

(そのえがおをしってるよ)

その笑顔を 知ってるよ