『±０』/ぺぽよ

(きっとだかいさくがあったはずだと)

きっと打開策があったはずだと

(こうかいあふれたひとりのへやで)

後悔溢れた1人の部屋で

(ずっともどらないちにいつまでも)

ずっと戻らない地にいつまでも

(つかないとりをかえすゆめをみる)

着かない鳥を返す夢を見る

(いっぽすすもうとあしをふみだせば)

一歩進もうと足を踏みだせば

(いっぽうひきずられまたくりかえし)

一方引きずられまた繰り返し

(しばりつけられみうごきとれず)

縛り付けられ身動き取れず

(おわらないてすとはぜろてんばってん)

終わらないテストは0点罰点

(かこにつぶされるみらいよそうず)

過去に潰される未来予想図

(くずれたばらんすしーそーげーむ)

崩れたバランスシーソーゲーム

(のぼりくだりまでおそうそううつ)

登り下りまで襲う躁鬱

(ふるえるあしではにげることすらできなくて)

震える足では逃げることすらできなくて

(たんじゅんにげんかいになって)

単純に限界になって

(ておくれになるそのまえに)

手遅れになるその前に

(かんじょうけしてなしにできたら)

感情消して無しにできたら

(どんなによかったか)

どんなに良かったか！

(かいがいしいほどかいもふかいも)

甲斐甲斐しいほど快も不快も

(しつこくじゃましてくれるんだ)

しつこく邪魔してくれるんだ

(いつまでたってもふみだせないから)

いつまでたっても踏み出せないから

(まえにもあとにもすすめない)

前にも後にも進めない！

(きょうもあしたもていたいしたまま)

今日も明日も停滞したまま

(とじこめられとどまりつづける)

閉じ込められ留まり続ける

(ないせいかいにめをこらしつづけ)

無い正解に目を凝らし続け

(あなのあいちゃったとうあんをすてる)

穴の空いちゃった答案を捨てる

(あさもひるにもよるにもおびえ)

朝も昼にも夜にも怯え

(もううごかないからだをながめて)

もう動かない身体を眺めて

(えいえんたゆたうふあんのうみで)

永遠揺蕩う不安の海で

(ただひたすらにおわりをまつだけ)

ただひたすらに終わりを待つだけ

(あたまのでんちはさかさまもーど)

頭の電池は逆さま状態

(のうからえきもれはつねつはれつ)

脳から液漏れ発熱破裂

(ぷらすのしこうのまいなすいおん)

プラスの思考のマイナスイオン

(しらなきゃよかったこうかいしてももうおそく)

知らなきゃよかった後悔してももう遅く

(ぜったいにせいかいにいけない)

絶対に正解に行けない

(むだなどりょくをつづけても)

無駄な努力を続けても

(けっかなんてわかりきってる)

結果なんて分かりきってる

(ぜんぶぜんぶだいしっぱい)

全部、全部、大失敗！

(ぜんかいっぱんしょうしせんばん)

前科一犯、笑止千万

(どうでもいいほどばかばかしい)

どうでもいいほどばかばかしい

(すっからかんになにをかけても)

すっからかんに何をかけても

(こたえはたんじゅんなにもない)

答えは単純、なにもない！

(どうしようもできないかこも)

どうしようもできない過去も

(まきもどせないあやまちも)

巻き戻せない過ちも

(おかしたぶんのつみのかずだけ)

犯した分の罪の数だけ

(じぶんにつきさすよ)

自分に突き刺すよ

(からだにきずをつけてくことで)

身体に傷をつけてく事で

(こころのきずがきえるなら)

心の傷が消えるなら

(ほんとうはぜんぶぜろにしたくて)

本当は全部0にしたくて

(ゆるしてほしくって)

許してほしくって

(こころをおおうようなぜつぼうも)

心を覆うような絶望も

(つかみきれないしあわせも)

掴みきれない幸せも

(うけとめきれずつぶれちゃうなら)

受け止めきれず潰れちゃうなら

(おしまいにしようか)

おしまいにしようか

(じんせいさいごのちんけなへやを)

人生最後のちんけな部屋を

(しにばしょにしてくびつって)

死に場所にして首吊って

(たしてもひいてもいみがないなら)

足しても引いても意味がないなら

(もんだいてんごとけせばいいって)

問題点ごと消せば良いって

(あんしんしながらねむるんだ)

安心しながら眠るんだ