少年少女カメレオンシンプトム

(ほこりをかぶったぜんまいにじょうろでみずをそそぎましょう)

埃を被った薇に如雨露で水を注ぎましょう

(すてきなはなめぶくのかなはろーはろーはろー)

素敵な花 芽吹くのかな ハロー ハロー ハロー

(どれだけじぶんをあいせてもどれだけたにんをあいせても)

どれだけ自分を愛せても どれだけ他人を愛せても

(おなじてんびんにかけるのはだめなのだろう)

同じ天秤に掛けるのはダメなのだろう

(へっどふぉんをれんじでちんしてるかれのかおがみえないんだ)

ヘッドフォンをレンジでチンしてる 彼の顔が見えないんだ

(ぶつかってころんでひざをすりむいてきみたちはぼくをわらうんだろわらうんだろ)

ぶつかって 転んで 膝を擦り剥いて 君達は僕を笑うんだろ 笑うんだろ

(ほしがってうばってそれでもたりなくてぼくらてとてよごしあったの)

欲しがって 奪って それでも足りなくて 僕ら 手と手汚しあったの

(じょそうもつけずにさんぽまえそんなきゅうにどこへいく)

助走もつけずに三歩前 そんな急に何処へ行く

(かわったのはどちらなのはろーはろーはろー)

変わったのはどちらなの ハロー ハロー ハロー

(あるひとつぜんおもいふけるたとえばあすしのうとして)

ある日突然思い耽る 例えば明日死のうとして

(どれほどのひとがなみだしてくれるのだろう)

どれほどの人が涙してくれるのだろう

(こげたおとにかれはききいっていてこんなうたじゃつたわらない)

焦げた音に彼は聴き入っていて こんな詩じゃ伝わらない

(いつだってふあんでふるえてるせいで)

いつだって 不安で 震えてるせいで

(さびついたてくびもみないふりみないふり)

錆び付いた手首も見ない振り 見ない振り

(そうやってくさってこのいぬごやでぼくらえがおをとりあうんだろうねぇ)

そうやって 腐って この犬小屋で 僕ら 笑顔を盗り合うんだろう ねぇ

(いろんなあざをかくしてまでえたものは)

色んな痣を隠してまで得たものは、

(だれひとりだってほしがりはしないようなくらやみでした)

誰一人だって欲しがりはしないような 暗闇でした。

(いつわってだましてまだまだたりなくて)

偽って 騙して まだまだ足りなくて

(きみのかおふみねじるんだろうあぁそうだよ)

君の顔踏み捻るんだろう あぁ、そうだよ

(どうすんだいこれじゃなにもかわらないぞ)

どうすんだい これじゃ 何も変わらないぞ

(かれにつたえたいことがあるのにねぇ)

彼に伝えたいことがあるのに ねぇ