忘却心中

(たとえばあすきみがしぬとしたらきょうのうちになにがしたい)

例えば明日、君が死ぬとしたら 今日のうちに何がしたい？

(いきたあかしをのこそうかいきるすべをみつけようか)

生きた証しを残そうか 生きる術を見つけようか

(たとえいのちがちってもおもいではきえないたとえせかいがちってもたましいはきえない)

例え命が散っても思い出は消えない 例え世界が散っても魂は消えない

(だけどわすれるのがにんげんだからそのときにぼうきゃくしんじゅうしようか)

だけど忘れるのが人間だから その時に忘却心中しようか

(あのれきしはもうわすれたひとのほうがおおいかったものがせいぎになってたじだいのはなし)

あの歴史はもう忘れた人の方が多い 勝った者が正義になってた時代の話

(ぼくがしんだらなんにちでみなわすれるだろうたどりつくこたえなんてきっとないのだろう)

僕が死んだら何日で皆忘れるだろう 辿り着く答えなんてきっと無いのだろう

(おぼえてますおぼえてますあなたのてのぬくもりを)

覚えてます。覚えてます。あなたの手の温もりを…

(たとえばきのうあのひとがしんできょうのきみになにをあたえる)

例えば昨日、あの人が死んで 今日の君に何を与える？

(それがこたえなのかもしれないそれがにんげんなのかもしれない)

それが答えなのかもしれない それが人間なのかもしれない

(たとえきみがないてもせかいはかわらないたとえじがをころしてもぼくはかわれない)

例え君が泣いても世界は変わらない 例え自我を殺しても僕は変われない

(かんじょうのせいかんたいをきりさいてそのときにぼうきゃくしんじゅうしましょう)

感情の性感帯を切り裂いて その時に忘却心中しましょう

(あのじけんももうわすれたひとのほうがおおいおさないころまなんだじょうしきはこわされて)

あの事件ももう忘れた人の方が多い 幼い頃学んだ常識は壊されて

(あすがしんでもなんにんのひとがきづくだろうそれはしらないほうがしあわせなのかも)

明日が死んでも何人の人が気付くだろう それは知らない方が幸せなのかも…

(ありがとうありがとうわたしのちのぬくもりと)

ありがとう。ありがとう。わたしの血の温もりと…

(おぼえてますおぼえてますあなたのてのぬくもりを)

覚えてます。覚えてます。あなたの手の温もりを…