神様の遺伝子

(ふいにほどこされたいのちをむねにかかえ)

不意に施された命を胸に抱え

(ゆいいつのやくわりはひとであろうとするくらい)

唯一の役割は人であろうとするくらい

(しんでゆるされればどれほどらくなことか)

死んで許されればどれほど楽なことか

(いつかよんだまんがのなかじゃぽっけからなにもかもだしていたのに)

いつか読んだ漫画の中じゃ　ぽっけから何もかも出していたのに

(こころのしんそうことばとしんそういまだきもちでいえすがいえない)

心の深層　言葉と真相　未だ気持ちでイエスが言えない

(みじゅくなしぐなるがうかんできえる)

未熟なシグナルが浮かんで消える

(かみさまごめんなさいぼくをくみかえてしまって)

神様ごめんなさい　ボクを組み替えてしまって

(たいさもないかおがにくくてたまらない)

大差もない顔が憎くてたまらない

(つばさをはやせばどこへでもとびさってしまえそうな)

翼を生やせば何処へでも　飛び去ってしまえそうな

(たえまぬむなしさにゆめをみるあなたのいでんしをぼくにちょうだい)

絶えまぬ虚しさに夢を見る　貴方の遺伝子をボクに頂戴

(どうでもいいことさぶれるしかいのさきには)

どうでもいいことさ　ブレる視界の先には

(たいそうなものなんてひとつもないとしるんだ)

大層なものなんてひとつもないと知るんだ

(しんでゆるされればなんてふつごうのうたより)

「死んで許されれば」なんて不都合の詩より

(しゃにかまえたものがたりほどうまくいやほんにながれるらしい)

斜に構えた物語ほど　うまくイヤホンに流れるらしい

(だれかころしたひとをころしてそのてでいくどこすりつけた)

誰か殺した人を殺して　その手で幾度こすりつけた？

(りょうめがあかくなるねむれぬほどに)

両目が赤くなる　眠れぬほどに

(かみさまおねがいこころをとりさってしまって)

神様お願い　心を取り去ってしまって

(てんばつがこうかいがあふれてとまらない)

天罰が後悔が溢れて止まらない

(どれだけしろくいろをぬいてもかくそうとしないような)

どれだけ白く色を抜いても　隠そうとしないような

(さばかれるきょうびをゆめにみる)

裁かれる今日日を夢に見る

(あなたのつくったできそこないです)

貴方の作った出来損ないです

(でんのうにしぐなるさいてきななりをあたえたまえよ)

電脳にシグナル　最適な形を与え給えよ

(なんかいなきみのうまれかわりそれはだれのかたしろ)

難解なキミの生まれ変わり　それは誰の形代？

(がよくでみたすざせきのすきまゆびさしないてりゃあなのむじな)

我欲で満たす座席の隙間　指さし泣いてりゃ穴の貉

(えらそうなかおすんなぼくらはちょうえきじんせいねんさ)

偉そうな顔すんな　ボクらは　懲役人生年さ

(いつまであのひにとおいひびにすがっているのだろう)

いつまであの日に　遠い日々に縋っているのだろう

(どこかへここじゃないどこかへきえてしまいたい)

どこかへここじゃないどこかへ　消えてしまいたい

(いっそしんでしまえたら)

いっそ　死んでしまえたら

(かみさまごめんなさいぼくをくみかえてしまって)

神様ごめんなさい　ボクを組み替えてしまって

(いつまでもぼくでいられるはずもない)

いつまでもボクでいられるはずもない

(せいぜいよるのはてになきくずれもうなんかいそうしているんだ)

せいぜい夜の果てに泣き崩れ　もう何回そうしているんだ

(たえまぬむなしさにゆめをみるあなたのいでんしをぼくにちょうだい)

絶えまぬ虚しさに夢を見る　貴方の遺伝子をボクに頂戴

(きょせいをはってかめんかぶってところでぼくはなにしていたっけ)

虚勢を張って　仮面被って　ところでボクは何していたっけ

(ないていたっけないていたんだせかいをさんざんこわしていたんだ)

泣いていたっけ　泣いていたんだ　世界を散々壊していたんだ