無辜のあなた

(かんたんにおいぬかれてった)

簡単に追い抜かれてった

(わたしたちがだいじょうぶならいいじゃない)

私達が大丈夫なら良いじゃない

(おもうだますこころでしんに)

想う 騙す心で真に

(きみにねがうしあわせならもう)

君に願う 幸せならもう

(ここにはうまれない)

ここには生まれない

(そんなことしっていたけど)

そんな事 知っていたけど

(ああとまれやしないよ)

嗚呼 止まれやしないよ

(えがおがきれいだな)

「笑顔が綺麗だな」

(そんなことをおもった)

そんなことを思った

(どらまじゃぷろろーぐに)

ドラマじゃプロローグに

(なるようなであいだな)

なるような出会いだな

(きみのしらないもの)

君の知らないもの

(みせてやりたいとおもった)

見せてやりたいと思った

(それだけのじゅんじょうがちゃんねるをきりかえた)

それだけの純情が チャンネルを切り替えた

(ねぇわたしたちずっとこのまま)

「ねぇ、私達ずっとこのまま

(どこだっていけるきがするの)

何処だって行ける気がするの。」

(せりふをなぞった)

台詞をなぞった

(ああおれはただそのむくなめを)

嗚呼、俺はただその無垢な眼を

(ふれーむでかこむことしかできなかったんだ)

フレームで囲むことしか出来なかったんだ

(かんたんにおいぬかれてった)

簡単に追い抜かれてった

(おれのしあわせのじょれつはとっくにくるったな)

俺の幸せの序列はとっくに狂ったな

(だますこころでしんに)

騙す心で真に

(きみのねがうすとーりいはもう)

君の願うストーリイはもう

(ここにはうまれないなのにさ)

ここには生まれないなのにさ。

(めがそらせないのはこのふぃるむのせいだろ)

目がそらせないのはこのフィルムのせいだろ。

(きみだけがこいしいんだ)

「君だけが恋しいんだ。」

(くりかえしうわべのあいのことばをつむいだ)

くり返し上辺の愛のことばを紡いだ

(だますこころでしんに)

騙す心で真に

(きみのねがうすとーりいはもう)

君の願うストーリイはもう

(ここにはうまれないけど)

ここには生まれないけど

(みらいをのぞんでしまったよ)

未来を望んでしまったよ。

(しきめぐれどちはめぐらず)

四季めぐれど 血はめぐらず

(からのしんぞうがはねまわった)

空の心臓が跳ねまわった

(あといっかいあとにかい)

あと一回 あと二回

(いやあとさんかいであったらおわりにしよう)

いやあと三回出会ったら終わりにしよう

(のちのよんかいめいつもよりあからんだ)

のちの四回目 いつもより赤らんだ

(それだけのじゅんじょうが)

それだけの純情が

(ちゃんねるをきりかえた)

チャンネルをきりかえた

(ああきみのせにゆびに)

嗚呼、君の背に、指に、

(まぶたにはりをつきたてられること)

瞼に、針を突き立てられること

(ゆるせはしないが)

許せはしないが

(もうすでにおれはじぶんを)

もう既に俺は 自分を

(ころすこともできないくずだった)

殺すこともできない 屑だった。

(わたしいちばんがよかった)

「私、一番がよかった。」

(なみだとちがともにながれたようなよるに)

涙と血がともに流れたような夜に

(かすかなささやきごえが)

かすかな ささやき 声が

(おれのりせいをけとばした)

俺の理性をけとばした

(ろまんのかけらもなくなったのに)

ロマンの欠片もなくなったのに

(きみのかおはなんでみちたりているんだろう)

君の顔は なんで 満ち足りているんだろう

(しんぞうにまたちがめぐった)

心臓にまた血がめぐった

(ふたつめはおれのすぐそばにあったよ)

2つ目は俺のすぐそばにあったよ

(ねがうだますこころでしんに)

願う 騙す心で真に

(いまこそさいしゅうかいにしたい)

今こそ最終回にしたい

(もうどこにもいけないから)

もうどこにも行けないから

(かがみにうつったじぶんとめがあった)

鏡に写った自分と目が合った

(なぁおれたちさこんなかおでわらってたっけ)

なぁ俺達さ こんな顔で笑ってたっけ

(かがみにうつったじぶんとめがあった)

鏡に写った自分と目が合った

(ああじごくがそこにまっていたんだよ)

嗚呼、地獄がそこに待っていたんだよ

(かんたんにおいぬかれてった)

簡単に追い抜かれてった

(わたしたちがだいじょうぶならいいじゃない)

私達が大丈夫ならいいじゃない

(おもうだますこころでしんに)

想う 騙す心で真に

(きみにねがうしあわせならもう)

君に願う 幸せならもう

(ここにはうまれない)

ここには生まれない

(そんなことしっていたけど)

そんな事 知っていたけど

(ああとまれやしないよ)

嗚呼 止まれやしないよ。