SCP-tale「阻まれる夢」
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問題文
(「それで、あなたはいらすとれーたーになりたいと。」)
「それで、あなたはイラストレーターになりたいと。」
(「はい...」)
「はい...」
(わたし、[こじんじょうほうなのでさくじょずみ]は、じょしこうこうせいだ。)
私、[個人情報なので削除済]は、女子高校生だ。
(もちろん、ふつうではない。)
もちろん、普通ではない。
(じさつしようとおもったらなぜかいきてるし、)
自殺しようと思ったらなぜか生きてるし、
(なぞのざいだんにしゅうようというなのゆうかい&かんきんさせられるし、)
謎の財団に収容という名の誘拐&監禁させられるし、
(おりにいれられてごはんたべてべんきょうしてねさせられるし、)
檻に入れられてご飯食べて勉強して寝させられるし、
(ごらくなんていっさいないし、)
娯楽なんて一切ないし、
(しつもんというなのじんもんをうけるし、)
質問という名の尋問を受けるし、
(もうちりぢり。)
もう散々。
(ここからでたいといってもだれないらしい。)
ここから出たいといっても出れないらしい。
(しゅうしょくしたいといっても)
就職したいといっても
(「わたしたちがかんりしてあげるから。」)
「私たちが管理してあげるから。」
(という。)
という。
(「げーむしたい」といえば、)
「ゲームしたい」といえば、
(「それはしゅうようにひつようないから。」と。)
「それは収容に必要ないから。」と。
(まじほんとむり。)
マジほんと無理。
(それで、いままじでしゅうしょくしたいからはなしてるんよね。)
それで、今まじで就職したいから話してるんよね。
(「だけど、scp-6042のしょうさいなじょうほうがわかるまで)
「だけど、SCP-6042の詳細な情報がわかるまで
(きみをだすことはできない...」)
君を出すことはできない...」
(「はぁ!?」)
「はぁ!?」
(わたしはぶちきれた。)
私はブチ切れた。
(「scpっていじょうげんしょうのことなんでしょ!?)
「SCPって異常現象のことなんでしょ!?
(しょうさいなじょうほうなんてわかるわけないでしょ!!)
詳細な情報なんてわかるわけないでしょ!!
(いっしょうけいむしょおくりとどうじよこんなの!)
一生刑務所送りと同じよこんなの!
(ここからだれたらぜったいうったえてやる!」)
ここから出れたら絶対訴えてやる!」
(「まあ...おちついて...」)
「まあ...落ち着いて...」
(「なんでわたしがいっしょうおまえらのくだらんけんきゅうにつきあわなきゃいけないんだよ!)
「何で私が一生お前らのくだらん研究に付き合わなきゃいけないんだよ!
(ふつうにがっこうとおってべんとうくってともだちつくりたいんだよ!)
普通に学校通って弁当食って友達作りたいんだよ!
(だってさ、これおやもだましてるんでしょ!?)
だってさ、これ親もだましてるんでしょ!?
(まじありえない!ぜったいうったえるからかくごしとけよこのはんざいぐるーぷ!」)
まじありえない!絶対訴えるから覚悟しとけよこの犯罪グループ!」
(それからわたしはふとんにもぐってそとにはでず、)
それから私は布団にもぐって外には出ず、
(じんもんのときもなにもこたえなかった。)
尋問の時も何も答えなかった。
(なんなのまじで)
なんなのマジで
(そんだけいうならscpとかいうやつをみせろよっておもう)
そんだけいうならSCPとかいうやつを見せろよって思う
(それからなんにちもすぎた。)
それから何日も過ぎた。
(だれもみてないところでひそかにごはんをたべていたら、)
誰も見てないところでひそかにご飯を食べていたら、
(みつかってしまった。)
見つかってしまった。
(「あっ!やっとでましたか!」)
「あっ!やっと出ましたか!」
(わたしはすぐふとんにもぐる。)
私はすぐ布団にもぐる。
(「ちょっとだいじなことがあるんです。)
「ちょっと大事なことがあるんです。
(つきあってくれませんか?」)
付き合ってくれませんか?」
(わたしはしかたなくつきあってあげた。)
私は仕方なく付き合ってあげた。
(そのないようをきいて、わたしはよろこんだ。)
その内容を聞いて、私は喜んだ。
(そのないようは、ここからだれるということだ。)
その内容は、ここから出れるということだ。
(だが、そんなことができるのか?)
だが、そんなことができるのか?
(それはしんぱいだった。)
それは心配だった。
(もちろんざいだんにいえばだめっていわれるから、)
もちろん財団に言えばダメって言われるから、
(ひそかにでるらしい。)
秘かに出るらしい。
(そしてだっしゅつとうじつ。)
そして脱出当日。
(わたしはいわれたとおりにへやをぬけ、)
私は言われたとおりに部屋を抜け、
(たてもののろうかをはしり、かいだんをおりる。)
建物の廊下を走り、階段を下りる。
(えれべーたーにのって、しょくいんをかいくぐり、)
エレベーターに乗って、職員をかいくぐり、
(ひじょうぐちからだっしゅつ!)
非常口から脱出!
(だが、そこには)
だが、そこには
(ただのいっぱんてきなかいしゃのびるしかなかった。)
ただの一般的な会社のビルしかなかった。
(そういうことか。わたしはりかいし)
そういうことか。私は理解し
(たくしーやひっちはいくやなんちゃらかんちゃらして)
タクシーやヒッチハイクやなんちゃらかんちゃらして
(いえにたどりついた。)
家にたどり着いた。
(わたしはせけんでは)
私は世間では
(じどうようごしせつにいることになっていたらしい。)
児童養護施設にいることになっていたらしい。
(いままであったことをすべておかあさんにはなして、)
今まであったことをすべてお母さんに話して、
(けいさつにいったけど、)
警察に言ったけど、
(「scpざいだんならむりだ。ごめんな」)
「SCP財団なら無理だ。ごめんな」
(といわれてしまった。)
といわれてしまった。
(なんじかんもこうぎしたが、だめだった。)
何時間も抗議したが、ダメだった。
(しかたなくかえったわたしたちは、)
仕方なく帰った私たちは、
(じぶんのへやにあったすまほをつかって)
自分の部屋にあったスマホを使って
(scpざいだんをしらべてみた。)
SCP財団を調べてみた。
(わたしはあのひとからおそわったidとぱすわーどをつかって)
私はあの人から教わったIDとパスワードを使って
(scpざいだんのあのひとのあかうんとにろぐいん。)
SCP財団のあの人のアカウントにログイン。
(すると、scpざいだんのにゅーすが。)
すると、SCP財団のニュースが。
(「さいと-8199のさいとかんりかんふくむぜん23しょくいんが)
「サイト-8199のサイト管理官含む全23職員が
(えーじぇんと をふしんしゃとかんちがいしはっぽう)
エージェント■■を不審者と勘違いし発砲
(さいと-8199さくじょへ」)
サイト-8199削除へ」
(えーじぇんと ...)
エージェント■■...
(あのときのあのひとだ。)
あのときのあの人だ。
(...)
...
(わたしはおもわずないた。)
私は思わず泣いた。
(あのひとはわたしのちゅうめをそらすため、)
あの人は私の注目をそらすため、
(わたしのしゅうようしつをかたずけ、)
私の収容室をかたずけ、
(じぶんがふしんしゃをよそおうことによって)
自分が不審者を装うことによって
(わたしからのめをそらしてくれたのだ...)
私からの目をそらしてくれたのだ...
(つぎのひ。)
次の日。
(またにゅーすがこていた。)
またニュースが来ていた。
(「scp-6042-1がしょうしつ)
「SCP-6042-1が消失
(しゃさつじけんのさいにまきこまれたか)
■■射殺事件の際に巻き込まれたか
(したいのdnaがいっち」)
死体のDNAが一致」
(やっぱりほかのひとはきづいていない。)
やっぱりほかの人は気づいていない。
(わたしはもういちどないた。)
私はもう一度泣いた。
(ざいだんは、ざんこくではないがれいこくである。)
財団は、残酷ではないが冷酷である。
(そんなことばがあるが、)
そんな言葉があるが、
(あのひとは)
あの人は
(ざいだんにしょぞくしていながらも)
財団に所属していながらも
(ざんこくでなく、れいこくでないひとだとおもった。)
残酷でなく、冷酷でない人だと思った。