SCP-001「プロトタイプ」

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プレイ回数1597難易度(5.0) 2414打 長文
「ありきたりな始まりは、最も現実味を帯びている。」
数あるSCPの中でも特に難解なSCP-001を解説するシリーズ第2弾。
今回のSCPは本部よりギアーズ博士の提言「プロトタイプ」です。

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理解難易度:☆☆☆★★
重要度:☆☆☆☆☆(ないほうがいい)
アイテム指定番号: #86243AR-001
警告: アイテムは攻撃的で危険な振る舞いを見せます
分類:怪物型実体

「予備知識」
その始まりは人類が異常存在と出会ってしまったことだ。
出会いがなければ財団世界と我々の世界に差異は存在しなかった。
異常存在がなければ、財団の世界は私たちの世界と変わらない。
SCPが見つからなければ財団も存在しない。

その時、SCP財団という組織は存在しなかった。
人類が最初のSCPと、つまり「SCP-001」と出会ったとき、我々はどう行動するべきだろうか。
※記号や句読点、()の中は全部無視して入力してください。表示があるのは見栄えのためです。

関連タイピング

問題文

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(あいてむせつめい)

「アイテム説明」

(ねんれいふしょうはいかっしょくのはだけはありません)

年齢不詳、灰褐色の肌、毛はありません。

(やせおとろえたがいけんかこきろくされたいかなるしゅともからだのこうぞうがことなります)

痩せ衰えた外見、過去記録されたいかなる種とも体の構造が異なります。

(あしやての3ぼんのつめはほそくながくせんたんはくろくとがっています)

足や手の三本の爪は細く長く、先端は黒く尖っています。

(あしやうではどうたいの2ばいのながさですせいぶつてきなきかんはみあたりません)

脚や腕は胴体の2倍の長さです。生物的な器官は見当たりません。

(とうぶはきゅうたいでしんたいにくらべてひじょうにおおきくくびはあまりにもほそくみえます)

頭部は球体で、身体に比べて非常に大きく、首は余りにも細く見えます。

(しょうりゃく)

(省略)

(ほうこくしょにはせいぶつのがいけんについてこまかくちょうさされきじゅつされています)

報告書には生物の外見について細かく調査され記述されています。

(げんざいにおけるしゅうようてじゅんのしょうさい)

「現在における収容手順の詳細」

(なまりばりのへやにとうこうしょうめいによるあかりがほじされています)

鉛張りの部屋に投光照明による明かりが保持されています。

(おんどはせし98ど、しつどは100ぱーせんとにたもたれています)

温度はセ氏98度、湿度は100%に保たれています。

(へやはこうてつでほきょうされたぼうばくとびらによってみっぷうされています)

部屋は鋼鉄で補強された防爆扉によって密封されています。

(そとははいぱわーすとろぼをもったけいびいんによってじゅんかいされています)

外はハイパワーストロボを持った警備員によって巡回されています。

(へやにはいるにんげんはすとろぼをけいたいしようせつごーぐるをちゃくようするべきです)

部屋に入る人間はストロボを携帯し、溶接ゴーグルを着用するべきです。

(きょかなくたちいろうとしたばあいはそのばでそくざにしゃさつされます)

許可なく立ち入ろうとした場合はその場で即座に射殺されます。

(ほうこく)

「報告」

(こんしゅうのはじめにぐあてまらでかいしゅうされました)

今週の初めにグアテマラで回収されました。

(さいしょにしょうねんたちのあいだでいなかみちであくまをみたとうわさになりました)

最初に少年達の間で田舎道で『悪魔』を見たと噂になりました。

(かれらのほうこくによれば、そのかいぶつはくるしみながらあしをけいれんさせていたようです)

彼らの報告によれば、その怪物は苦しみながら脚を痙攣させていたようです

(しょうねんたちはいえににげかえりじもとのほうしっこうきかんにこのことをしらせました)

少年達は家に逃げ帰り、地元の法執行機関にこの事を知らせました。

など

(それからかいぶつのかなきりごえやおそろしいごうおんがほうこくされるようになり)

それから怪物の金切り声や恐ろしい轟音が報告されるようになり、

(それとどうじにむらびとのゆくえふめいやほうしゃせんちゅうどくがはっせいしました)

それと同時に村人の行方不明や放射線中毒が発生しました。

(りかばりーちーむがそしきされべーすからはけんされました)

リカバリーチームが組織され、ベース(ADRX-19)から派遣されました。

(とあるはかせがふうじこめぷろとこるをかいはつし、かいぶつをとらえました)

とある博士が封じ込めプロトコルを開発し、怪物を捕らえました。

(かいぶつはきょくしょうのとくいてんをつくれるようでしゅんかんいどうやぼうぎょにりようしています)

怪物は極小の特異点を作れるようで瞬間移動や防御に利用しています。

(このとくいてんはすぐにきえますがきえるさいにほうしゃのうをまきちらすようです)

この特異点はすぐに消えますが、消える際に放射能をまき散らすようです

(かいぶつはこうねつ、しっけやつよいひかりによわくあびせればくるしみます)

怪物は高熱、湿気や強い光に弱く、浴びせれば苦しみます。

(またしゅんかんいどうするときはなまりをとおりぬけることはできないようです)

また瞬間移動するときは鉛を通り抜けることはできないようです。

(かいぶつはざっしょくせいでありすばやくこうかつできけんでありにんげんをしょくします)

怪物は雑食性であり、素早く、狡猾で危険であり人間を食します。

(たいわのこころみはすべてしっぱいしました)

対話の試みはすべて失敗しました。

(ほそく)

「補足」

(たんじゅんにみればとくべつなちからとじゃくてんをもつひとくいのもんすたーです)

単純に見れば特別な力と弱点を持つ人食いのモンスターです。

(ほかのせいぶつてきじったいをもつscpとくらべてもたいさないようにみえます)

他の生物的実体を持つSCPと比べても大差ないように見えます。

(じっさいこのかいぶつはとくにとくべつなかいぶつではありませんもんだいはほうこくしょです)

実際、この怪物は特に特別な怪物ではありません。問題は報告書です。

(ここまでよんでみてぶんしょうにいわかんをかんじるひとがいるとおもいます)

ここまで読んでみて文章に違和感を感じる人がいると思います。

(このほうこくしょにはつうじょうのscpのほうこくしょとはことなるひょうげんがおおいのです)

この報告書には通常のSCPの報告書とは異なる表現が多いのです。

(このあいてむにはおぶじぇくとくらすのきさいはそんざいしないうえ)

このアイテムにはオブジェクトクラスの記載は存在しない上、

(そもそもほんぶんちゅうにはscpということばはいちどももちいられていません)

そもそも本文中にはSCPという言葉は一度も用いられていません。

(はかせのなまえもかくされておらずひがいしゃはこのかいぶつをしったままです)

博士の名前も隠されておらず、被害者はこの怪物を知ったままです。

(りゆうはとてもたんじゅんなことです)

理由はとても単純なことです。

(じんるいがこのscpとであったときscpざいだんはそんざいしなかったからです)

人類がこのSCPと出会った時、SCP財団は存在しなかったからです。

(ゆえにぷろとたいぷつまりしょきがたなのです)

故に「プロトタイプ」つまり「初期型」なのです。

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