捕食ひ捕食

(まぶたとじるちょくぜんの３５びょうかんは)

瞼閉じる直前の35秒間は

(うまれたいみをかんがえておわる)

生まれた意味を考えて終わる

(かぞえそこねたたんじょうびのよくじつには)

数え損ねた誕生日の翌日には

(きづけばほうりこまれた)

気づけば放り込まれた

(くってくわれるかんけい)

食って食われる関係

(いうなればそれはばぐ)

言うなればそれはバグ

(しらないしょうどう)

知らない衝動

(りょうてでおさえつけて)

両手で押さえつけて

(とまらぬしょーと)

止まらぬショート

(きのどくねきのどくね)

気の毒ね！気の毒ね！

(おさらにのっかっちゃったね)

お皿に乗っかっちゃったね

(ぼくらがきょういきるためこなすは)

僕らが今日生きるためこなすは

(ちょっとちょっとへんなおしごとね)

ちょっと　ちょっと変なお仕事ね

(しらをきれ)

しらを切れ

(うらわざをしっちゃったうさぎがそらのうえ)

裏技を知っちゃった兎が空の上

(みわたしてきづいた)

見渡して気づいた

(ちょっとちょっとへんなかんけい)

ちょっと　ちょっと変な関係

(なんてはつめい)

なんて発明

(どうやらあのひからぼくのめは)

どうやらあの日から僕の目は

(みなくていいものをみる)

見なくていいものを見る

(いかれたぷろぐらむよくさけぶ)

いかれたプログラム　よく叫ぶ

(ずれたかいろでうつす)

ずれた回路で映す

(にげのびていきをして)

逃げ延びて　息をして

(それだけのことじゃない)

それだけのことじゃない

(ぼくらがきょうたたかっているのは)

僕らが今日戦っているのは

(いつかいつかであうなかまのため)

いつかいつか出会う仲間のため

(あさおきてみじめなじぶんをたしかめつちのうえ)

朝起きて惨めな自分を確かめ土の上

(はいまわってきづいた)

這いまわって気づいた

(ちょっとちょっとへんなかんけい)

ちょっと　ちょっと変な関係

(もういくねけどどこへ)

もう行くね　けど何処へ？

(あぁやっちゃったぜいえい)

あぁやっちゃったぜイエイ

(ぼくらがきょういきるためさらすは)

僕らが今日生きるため晒すは

(ちょっとちょっとほんとの)

ちょっと　ちょっとホントの

(きもちね)

気持ちね

(いましかない)

今しか無い

(５ふんごにしんじゃったとしても)

5分後に死んじゃったとしても

(わらえるね)

笑えるね

(したをだしておいていく)

舌を出して　置いていく

(ちょっとちょっと)

ちょっと　ちょっと

(こいきなへりてーじ)

小粋なヘリテージ

(かわきをみたしきれずみちを)

渇きを満たしきれず未知を

(あるいている)

歩いている

(おとしたほしのかげについにふれる)

堕とした星の影についに触れる

(さびたおりのかぎならとうにこわれている)

錆びた檻の鍵ならとうに壊れている

(きづけばたどりついた)

気づけばたどり着いた

(くってくわれぬかんけい)

食って食われぬ関係