アネモネの咲く春に

(はいけいふゆのあさしろいためいきたちよ)

拝啓 冬の朝 白いため息たちよ

(つづるべきことばなどどこかにあるのでしょうか)

綴るべき言葉など何処かにあるのでしょうか

(ふさわしいめろでぃもさがしあるきまわって)

相応しいメロディも探し歩き回って

(いまだたどりつけていないです)

未だ辿り着けていないです

(そうぞうをこえるできごとがいちどにおこって)

想像を超える出来事が一度に起こって

(なまえのないかなしみだけがあいかわらずきょうも)

名前のない悲しみだけが相変わらず今日も

(あてどころなくくうちゅうにきえました)

当てどころなく空中に消えました

(まるできみたちのようです)

まるで君たちのようです

(けいぐ)

敬具

(ｔｏｏｌａｔｅ)

Too late

(あかいはなはかれてしまった)

赤い花は枯れてしまった

(きみはずっとしあわせだった？)

君はずっと幸せだった?

(ｔｏｏｌａｔｅ)

Too late

(はいけいこうしんせいひとににたさるたちよ)

拝啓 更新世 ヒトに似た猿たちよ

(にそくほこうであのよまでいけるのでしょうか)

二足歩行であの世まで行けるのでしょうか

(げんせいじんるいはひというまほうとこいにおちて)

現生人類は火という魔法と恋に落ちて

(ろうかくはくずれておちる)

楼閣は崩れて落ちる

(ためいきならおーばーにはきだせ)

ため息ならオーバーに吐き出せ

(ほらとうどに)

ほら凍土に

(かおをだしたすうまんねんまえの)

顔を出した数万年前の

(いつかきみたちにつづきます)

いつか君たちに続きます

(けいぐ)

敬具

(ｔｏｏｌａｔｅ)

Too late

(あかいはなはかれてしまった)

赤い花は枯れてしまった

(きみはずっとしあわせだった？)

君はずっと幸せだった?

(ｔｏｏｌａｔｅ)

Too late

(はいけいあいするかぞくやゆうじんたちよ)

拝啓 愛する家族や友人たちよ

(ゆうしきしゃいわくこんとんとしたじだいになりましたが)

有識者曰く、「混沌とした時代」になりましたが

(このうちゅうのげんせんはこんとんだそうで)

この宇宙の源泉は混沌だそうで

(いまさらなことではないようです)

今更なことではないようです

(どうしようもなくただふさぎこむよるに)

どうしようもなく ただ 塞ぎ込む夜に

(ひにくだけをつづるぼくのあくへきをゆるして)

皮肉だけを綴る僕の悪癖を許して

(いつかまたきみとあうひをねがう)

いつかまた君と会う日を願う

(こーひーはきょうもにがいです)

コーヒーは今日も苦いです

(けいぐ)

敬具

(ｔｏｏｌａｔｅ)

Too late

(あかいはなはかれてしまった)

赤い花は枯れてしまった

(きみはずっとしあわせだった？)

君はずっと幸せだった?

(ｔｏｏｌａｔｅ)

Too late

(あかいはなはかれてしまった)

赤い花は枯れてしまった

(きみはきょうしあわせだった？)

君は今日幸せだった?

(ｔｏｏｌａｔｅ)

Too late