散る散る満ちる

(むかしだれかがいってた)

昔誰かが言ってた

(まんげつのひかりはひとのこころをくるわせる)

「満月の光は人の心を狂わせる」

(むかしだれかがいってた)

昔誰かが言ってた

(さくらのきはもろいきずをつけるとかれてしまう)

「桜の木は脆い　傷をつけると枯れてしまう」

(どうにもできない)

どうにもできない

(こいのむすびめがほどけず)

恋の結び目がほどけず

(どうにもできない)

どうにもできない

(あいたくてまたいたいいたいいたい)

逢いたくてまた痛い痛い痛い

(まんげつのしたでさくらちるちる)

満月の下で　桜散る散る

(じょうねつはみちる)

情熱は満ちる

(そのやさしさはわたしを)

その優しさは私を

(かなしくさせるだけです)

悲しくさせるだけです

(まっさらになりたい)

まっさらになりたい

(あなたしらないあのひのわたしは)

あなた知らない　あの日の私は

(つきのひかりにまやかされてしまった)

月の光に瞞(まや)かされてしまった

(むかしだれかがいってた)

昔誰かが言ってた

(よなかにつめきるなよくないことがおこるから)

「夜中に爪切るな　良くないことが起こるから」

(むかしだれかがいってた)

昔誰かが言ってた

(くろねこがとおるとしあわせひとつにげてしまう)

「黒猫が通ると　幸せひとつ逃げてしまう」

(しんじちゃいけない)

信じちゃいけない

(めいしんばかりがきこえて)

迷信ばかりが聞こえて

(しんじちゃいけない)

信じちゃいけない

(ぬくもりばかりほしいほしいほしい)

ぬくもりばかり欲しい欲しい欲しい

(つめをかむたびになみだちるちる)

爪を噛むたびに　涙散る散る

(せつなさがみちる)

せつなさが満ちる

(ねがいどおりにならないゆめだけみているんです)

願いどおりにならない夢だけ見ているんです

(まっさらになりたい)

まっさらになりたい

(きずをもたないあのひのわたしは)

傷を持たないあの日の私は

(くろいねこからひっかかれてしまった)

黒い猫から引っ掻かれてしまった

(あなたはわたしをあいしてはいない)

あなたは私を愛してはいない

(まんげつのしたでさくらちるちる)

満月の下で　桜散る散る

(じょうねつはみちる)

情熱は満ちる

(そのやさしさはわたしを)

その優しさは私を

(かなしくさせるだけです)

悲しくさせるだけです

(まっさらになりたい)

まっさらになりたい

(あなたしらないあのひのわたしは)

あなた知らない　あの日の私は

(つきのひかりにまやかされてしまった)

月の光に瞞(まや)かされてしまった

(きのうあなたはいってた)

昨日あなたは言ってた

(えいえんをちかったひとがいるんだだからごめん)

「永遠を誓った人がいるんだ　だからごめん」