SCP-tale「サイト-8141とその後」
今回はSCP-444-JPを収容していたサイト-8141が舞台!
ちょっとぞっとするかもしらん。
称号たっぷり27個!
このSCPは自作の物であり、本家様のSCPとは全く関係はございません。
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問題文
(さいと-8141はおわってしまった。)
サイト-8141は終わってしまった。
(scp-444-jpのこうりょくで。)
SCP-444-JPの効力で。
(しょくいんも、かんりかんも、もちろんdくらすも。)
職員も、管理官も、もちろんDクラスも。
(なんとかふうじこめにはせいこうし、ぜんいんきおくしょりをうけている。)
何とか封じ込めには成功し、全員記憶処理を受けている。
(おれはいっかいそうぐうした。)
俺は一回遭遇した。
(おれだけはきおくしょりされていない。)
俺だけは記憶処理されていない。
(scp-444-jpのことをおぼえているのはわたしだけ。)
SCP-444-JPのことを覚えているのは私だけ。
(もう、あのあかいひいろのそらをみることもない。)
もう、あの紅い緋色の空を見ることもない。
(ほうこくしょはさくじょされた。なかったことにされた。)
報告書は削除された。なかったことにされた。
(おれがしねばもうscp-444-jpのことをおぼえているひとは)
俺が死ねばもうSCP-444-JPのことを覚えている人は
(ちきゅうじょう、うちゅうじょうにもいなくなる。)
地球上、宇宙上にもいなくなる。
(o-5でさえこのじょうほうをしらない。)
O-5でさえこの情報を知らない。
(さいと-8141はかいちくされた。)
サイト-8141は改築された。
(このよのなかのひとたちはみな)
この世の中の人たちはみな
(ろうきゅうかでくずれたとおもっている。)
老朽化で崩れたと思っている。
(まだふうさのあとがのこっている。)
まだ封鎖の跡が残っている。
(けいびろぼっとのかけら、)
警備ロボットの欠片、
(さいと-8141のへいのいちぶ。)
サイト-8141の塀の一部。
(すべてのじょうほうをしっているのはおれだけ。)
全ての情報を知っているのは俺だけ。
(scp-444-jpをしってていいのだろうか。)
SCP-444-JPを知ってていいのだろうか。
(またさいはつして、あんなことにならないだろうか。)
また再発して、あんなことにならないだろうか。
(このことはだれにもつたえられない。)
このことは誰にも伝えられない。
(ただこのよのひみつをしっているのはおれだけ。)
ただこの世のヒミツを知っているのは俺だけ。
(はなしたいけどはなせない。)
話したいけど話せない。
(そんなこどくが、じぶんにのしかかる。)
そんな孤独が、自分にのしかかる。
(いまでもひいろのとりは)
今でも緋色の鳥は
(あのあかく、ひいろのそらでまた)
あの紅く、緋色の空でまた
(だれかをたべているのだろうか。)
誰かを食べているのだろうか。
(それとも、もうしょくりょうがなくなって)
それとも、もう食料がなくなって
(しんでいるのだろうか。)
死んでいるのだろうか。
(それをたしかめるすべはない。)
それを確かめるすべはない。
(まだいきているのならば、ひとりがやっただけで)
まだ生きているのならば、一人がやっただけで
(とっくにせかいはおわる。)
とっくに世界は終わる。
(きっとあのとりのことだろう。)
きっとあの鳥のことだろう。
(まだどっかでいきているだろう。)
まだどっかで生きているだろう。
(おれはこのことをしっていていいのだろうか。)
俺はこのことを知っていていいのだろうか。
(ちきゅうのこころりをしっているきぶんだ。)
地球の心理を知っている気分だ。
(とてもきみがわるく、なきそうだった。)
とても気味が悪く、泣きそうだった。
(だが、ここでひきかえすことはできない。)
だが、ここで引き返すことはできない。
(じぶんできおくしょりはできないし、)
自分で記憶処理はできないし、
(しんせいはとおらない。)
申請は通らない。
(scp-444-jpのことをいえないから。)
SCP-444-JPのことを言えないから。
(なにでしってしまったんだろう。)
何で知ってしまったんだろう。
(なぜおれだけがきおくしょりされなかったんだろう。)
なぜ俺だけが記憶処理されなかったんだろう。
(まわりのしょくいんは、きらくでいいだろうな。)
周りの職員は、気楽でいいだろうな。
(おれはただざいあくかんにさいなまれるまま)
俺はただ罪悪感に苛まれるまま
(いちにちをすごし、でんわをし、めしをたべ、)
一日を過ごし、電話をし、飯を食べ、
(ふろにはいり、ねるだけだ。)
風呂に入り、寝るだけだ。
(ごらくはない。なにもたのしくはない。)
娯楽は無い。なにも楽しくはない。
(おれは、このきおくをここでたちきる。)
俺は、この記憶をここで断ち切る。
(あのあくむを、にどとおこさないよう。)
あの悪夢を、二度と起こさないよう。
(そして、ひいろのとりをふうじこめるよう。)
そして、緋色の鳥を封じ込めるよう。
(おれはじゅうこうをあたまにむけ、とりがーをおした。)
俺は銃口を頭に向け、トリガーを押した。
(いしきがとおのいていく。)
意識が遠のいていく。
(めがくらむほどあかいゆうやけに、)
目が眩むほど紅い夕焼けに、
(ひとつどりがみえたようなきがした。)
一つ鳥が見えたような気がした。
(ひいろの、)
緋色の、
(きょたいのとりが。)
巨体の鳥が。
(かすかに、わらいごえがきこえたきがした。)
かすかに、笑い声が聞こえた気がした。
(いしきはとおのいていく。)
意識は遠のいていく。
(ひいろのとりが。)
緋色の鳥が。
(あかいそらは、なぜこんなにもいやみがするんだろう。)
紅い空は、なぜこんなにも嫌味がするんだろう。