ヤマイダレ
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歌詞(問題文)
(ねころびまどろんで)
寝転び微唾んで
(またゆめをみる)
また夢を見る
(あかとうろうのならぶさんどうで)
赤灯篭の並ぶ参道で
(いねむりじぞうにはなまずひげ)
居眠り地蔵には鯰髭
(けんけんぱのぼるかいだんに)
けんけんぱ上る階段に
(やたいみせべっこうあめ)
屋台店 べっこう飴
(だんぶくろもったおんなのこ)
段袋持った女の子
(よこめにすすむはけものみち)
横目に進むは獣道
(ふるびたとりいをくぐったら)
古びた鳥居をくぐったら
(だれかのおはかがたっている)
誰かのお墓が建っている
(ひきずるたましいと)
引きずる魂と
(からだがくさってしまうまえに)
身体が腐ってしまう前に
(いつもとおなじ)
いつもと同じ
(ぼくはまたゆめをみた)
僕はまた夢を見た
(あまだれむしして)
雨だれ無視して
(すすんでくだけた)
進んで砕けた
(ちらばるあのこを)
散らばるあの子を
(あつめなきゃいけない)
集めなきゃいけない
(こなごなのあかをのみこんだら)
粉々の赤を飲み込んだら
(ぼくはあのことまっぴとつ)
僕はあの子と真っぴとつ
(さかさまのかげを)
逆さまの影を
(おとしてえつにいる)
落として悦に入る
(きたないねこには)
汚い猫には
(ちかづいちゃいけない)
近づいちゃいけない
(くびのじょうもんをあいしてくれる)
首の縄文を愛してくれる
(ひがんえまたかげをみる)
彼岸会 また影を見る
(すなてんじょうみつめねぼけまなこ)
砂天井見つめ寝ぼけ眼
(うたたねわたしはよだれまみれ)
うたた寝 私は涎まみれ
(よんでるとちゅうのかいだんと)
読んでる途中の怪談と
(まどはぬれさんせいあめ)
窓は濡れ酸性雨
(ゆれあたまおさえべらんだに)
揺れ頭押さえベランダに
(かれきにみずやれさびじょうろ)
枯れ木に水やれ錆び如雨露
(ぐっしょりとぬれたそでぐちと)
ぐっしょりと濡れた袖口と
(みぎのてくわえたこけぼうず)
右の手咥えたコケ坊主
(みおろしたげんじつ)
見下ろした現実
(ぼくのゆめのなかがそとにあって)
僕の夢の中が外にあって
(ほおをつまんで)
頬をつまんで
(くちはまたゆめをみた)
口は「また夢を見た...」
(あまだれのひしがたに)
雨垂れの菱形に
(おいつかれた)
追いつかれた
(ちらばるひとたちの)
散らばる人達の
(かげだけきえない)
影だけ消えない
(しろいろのひかりがゆびさした)
白色の光が指差した
(ひとのあたまにやまいだれ)
人の頭にヤマイダレ
(ねたんだじめんにあしをつかまれて)
妬んだ地面に足を掴まれて
(むらがるえいとに)
群がる影人に
(こたえてはいけない)
応えてはいけない
(いぬもあるけばころされるぼくは)
犬も歩けば殺される僕は
(げんじつまたねまたねって)
現実またね またねって
(したむきやじるしさかさまうわむき)
下向き矢印逆さま上向き
(たのしいままでおわれればいいのに)
楽しいままで終われれば良いのに
(めがさめつづくにちじょうのなかで)
目が覚め続く日常の中で
(みおろすめはそらをみる)
見下ろす目は空を見る