与太話
記号なしです
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歌詞(問題文)
(さいきんよなかをあるくのがくせなんだ)
最近、夜中を歩くのが癖なんだ。
(きみのうたをかこうとおもったんだ)
君の歌を書こうと思ったんだ。
(ほつきあるきおもいつきでかきなぐった)
ほつきあるき、思いつきで書き殴った
(よたばなしだよきかなくていいよ)
与太話だよ。聞かなくていいよ。
(ぼくにはこれしかないんだ)
僕には、これしかないんだ。
(かしをかくじぶんだけがじまんで)
歌詞を各自分だけが自慢で、
(それいがいがみるにたえないんだ)
それ以外が見るに堪えないんだ。
(きみがあきれるのもむりはないか)
君が呆れるのも無理はないか。
(ぼくがいなくてもへいきなら)
僕がいなくても平気なら、
(ぼくももうまんたいでありたかった)
僕も無問題でありたかった。
(そういってやりたかった)
そう言ってやりたかった。
(むりなことはことしでわかった)
無理なことは今年でわかった。
(なんにもあたえてあげられんかったな)
何も与えてあげられんかったな。
(わりにもらうものがふえすぎた)
割に、貰うものが増え過ぎた。
(あたえたつもりはないときみはいう)
「与えたつもりはない」と君は言う。
(そういいたいのはわかるけどみとめてくれよ)
そう言いたいのはわかるけど、認めてくれよ。
(そうだこれもはなそうとおもっていた)
そうだ、これも話そうと思っていた。
(こうなりたいわけじゃなかったんだ)
こうなりたいわけじゃなかったんだ。
(でもひきぎわだともおもったんだ)
でも、引き際だとも思ったんだ。
(しんあいのはずがじょうがうつったんだ)
親愛のはずが、情が移ったんだ。
(ありがとうはこまめにいっていた)
「ありがとう」は小忠実に言っていた。
(でもいわれるかずはすくなかった)
でも、言われる数は少なかった。
(あぁいわせてあげられんかったか)
あぁ、言わせてあげられんかったか。
(たしかにふぇあじゃないよな)
確かにフェアじゃないよな。
(なぁなかったよな)
なぁ、なかったよな。
(かわったことよりかわらなかったことを)
変わったことより、変わらなかったことを
(だいじにはできないかできないか)
大事にはできないか。できないか。
(もうかわることをきたいしていないってさ)
もう変わることを期待していないってさ。
(しょうじききいたなごめんなごめんね)
正直、効いたな。ごめんな。ごめんね。
(わかりあえるなんておもっていない)
判り合えるなんて思っていない。
(でもわかりたいほうがかったんだ)
でも、解りたい方が勝ったんだ。
(これがよけいにおもくなったよな)
これが余計に重くなったよな。
(あずけるとまかせるはちがうよな)
「預ける」と「任せる」は違うよな。
(つきはなせるわけがなかったんだ)
突き放せるわけがなかったんだ。
(つぎのはるをのぞんでいたかった)
次の春を望んでいたかった。
(しょうひかこやしかこうげきか)
消費か、肥やしか、攻撃か。
(そううつったかい)
そう映ったかい。
(これはきれいなうたじゃない)
これは綺麗な歌じゃない。
(かんしょうようにするよゆうはない)
観賞用にする余裕はない。
(ぼくはこれでらくになっちゃいけない)
僕はこれで楽になっちゃいけない。
(せいかいにしなきゃいけない)
正解にしなきゃいけない。
(ほかのだれがきいてもわからない)
他の誰が聞いてもわからない。
(いいきょくではないのかもしれない)
良い曲ではないのかもしれない。
(きみはきかないといったそれでいい)
君は聞かないと言った。それでいい。
(ただぼくのじんせいにきみがひつようだったこと)
ただ、僕の人生に君が必要だったこと。
(それだけはゆずれないんだよ)
それだけは譲れないんだよ。
(ぼくにとってきみはたいせつだ)
僕にとって、君は大切だ。
(じんせいってむだにながいしぼくはわすれっぽいけど)
人生って無駄に長いし、僕は忘れっぽいけど、
(そんなこともあったなっていって)
そんなこともあったなって言って
(わらえるひがくるんなら)
笑える日が来るんなら
(ぼくはまだそれをこわがりたい)
僕はまだそれを怖がりたい。
(いったことをわすれないでいたい)
言ったことを忘れないでいたい。
(いわれたことをわすれないでいたい)
言われたことを忘れないでいたい。
(そういうひとになるよ)
そういう人になるよ。
(やさしいひとになりたい)
優しい人になりたい。
(おこれるひとになりたい)
怒れる人になりたい。
(よゆうのあるひとになりたい)
余裕のある人になりたい。
(おもくないひとになりたい)
重くない人になりたい。
(せんさいなひとになりたい)
繊細な人になりたい。
(よりそえるひとになりたい)
寄り添える人になりたい。
(もういいかこれからのいきかたでみせるよ)
もういいか。これからの生き方で見せるよ。
(なにをされたらおこるとか)
何をされたら怒るとか、
(なにをされたらいやだとか)
何をされたら嫌だとか、
(あるていどわかっていたつもりなんだ)
ある程度、わかっていたつもりなんだ。
(このものいいもいやだったよな)
この物言いも嫌だったよな。
(うたにしなくてすむならそれがいい)
歌にしなくて済むなら、それが良い。
(これがうそにきこえたらそれでいい)
これが嘘に聞こえたら、それでいい。
(でもこうやっていきるしかない)
でも、こうやって生きるしかない。
(とはおもわないほぞをかんでいる)
とは思わない。臍を噛んでいる。
(なんかこうやってそとをあるくとさ)
なんか、こうやって外を歩くとさ。
(やけにおもいだすいっしゅんがある)
やけに思い出す一瞬がある。
(よなかのあってないようなしんごうき)
夜中の在って無いような信号機。
(それをりちぎにまもるごぜんにじ)
それを律儀に守る午前二時。
(いこつがわりのかしがのこったんだ)
遺骨替わりの歌詞が残ったんだ。
(ひつよういじょうのいがみあいとか)
必要以上のいがみ合いとか、
(ぼくらのあってないようなげんざいちには)
僕らの、在って無いような現在地には
(とどめがなくちゃいけないんだよ)
とどめがなくちゃいけないんだよ。
(おたがいしあわせにやろうぜ)
お互い、幸せにやろうぜ。
(かたちはまるでちがうだろうけど)
形はまるで違うだろうけど。
(もともとまぎゃくのにんげんなんだ)
元々、真逆の人間なんだ。
(そうだろう)
そうだろう。
(このじんせいけいけんかちかんや)
この人生、経験、価値観や
(しそうのはなしたわいのないはなし)
思想の話、他愛のない話。
(ことばにしなきゃわからないことの)
言葉にしなきゃわからないことの
(すべてがぼくのしあわせだ)
全てが僕の幸せだ。
(おたがいしあわせになろう)
お互い、幸せになろう。
(さいきんよなかをあるくのがくせなんだ)
最近、夜中を歩くのが癖なんだ。
(もうあうことはないとおもったから)
もう、会うことはないと思ったから
(すきほうだいにかいてきたんだ)
好き放題に書いてきたんだ。
(それもようやくおわるみたいだ)
それもようやく終わるみたいだ。
(けっきょくきいてるじゃないか)
結局、聞いてるじゃないか。