イルシオン

(はっとしてふりかえるんだいつも)

はっとして振り返るんだいつも

(あなたのこえがきこえたきがして)

あなたの声が聞こえた気がして

(はっとしてわれにかえるよりも)

はっとして我に返るよりも

(さきにからだがきおくにこたえてしまうよ)

先に体が記憶に応えてしまうよ

(さよならまたねまたあうひまで)

さよならまたねまた会う日まで

(なごりおしくとびらをしめた)

名残惜しく扉を閉めた

(いつだってくいのないつもりでいた)

いつだって悔いのないつもりでいた

(ほんとのさよならまでは)

ほんとのさよならまでは

(うそみたいだった)

嘘みたいだった

(あなたのこえもえがおもぬくもりも)

あなたの声も笑顔も温もりも

(いまもまだきえないけせないよ)

今もまだ消えない消せないよ

(めまぐるしくまわるみらいにあなたをさがしてしまう)

目まぐるしく回る未来にあなたを探してしまう

(あいまいなゆめからさめるたび)

曖昧な夢から覚める度

(ざんこくなきたいでつぶれそうになる)

残酷な期待で潰れそうになる

(ひょっとしていつものじょうだんで)

ひょっとしていつもの冗談で

(おどけたかおでたねあかしにくるんじゃないかとか)

おどけた顔でタネ明かしに来るんじゃないかとか

(わきめもふらずはりはすすんでいく)

脇目も振らず針は進んでいく

(おいてけぼりのこころがいたむ)

置いてけぼりの心が痛む

(それでもぼくらはいきてかなきゃ)

それでも僕らは生きてかなきゃ

(うしなういみを、うしなう)

失う意味を、失う

(いみのないことなどおこりはしないすべてがいまになる)

意味の無いことなど起こりはしない全てが"今"になる

(たいせつなものをうしなっても)

大切なものを失っても

(むねにのこるげんえいをいたみだれかを)

胸に残る幻影を悼み誰かを

(あいせるから)

愛せるから

(まどろみのなかあなたにあえたら)

まどろみの中あなたに会えたら

(ふぬけたぼくをしかるのだろう)

腑抜けた僕を叱るのだろう

(このげんせこえていきついたら)

この現世超えて行き着いたら

(あきさせないものがたりを)

飽きさせない物語を

(うそみたいだった)

嘘みたいだった

(あなたのこえもえがおもぬくもりも)

あなたの声も笑顔も温もりも

(いまもまだきえないけせないよ)

今もまだ消えない消せないよ

(めまぐるしくまわるみらいにあなたを)

目まぐるしく回る未来にあなたを

(うそみたいだった)

嘘みたいだった

(いつかまたどこかで)

いつかまたどこかで