ラケナリアの芽

(こわれてしまえばいいのにないちやにさいたはなのなまえ)

壊れてしまえばいいのにな　一夜に咲いた花の名前

(かんじょうせいぎょはおてすきでらくになれるでしょう)

感情制御はお手すきで　楽になれるでしょう

(きみのまちへはしるでんしゃみらいもねがえどしょうがないな)

君の街へ走る電車　未来も願えどしょうがないな

(かんじょうせんこえたところであふれてしまったの)

環状線越えたところで　溢れてしまったの

(だってだってさびしいな)

だって　だって　寂しいな

(それでもでもきみにこいをしました)

それでもでも君に　恋をしました

(もうなんでなんでわかんないよ)

もうなんでなんで　わかんないよ

(いまとてもよごれたこいをしました)

いまとても汚れた　恋をしました

(まちがいだらけのあなぐらむきみのすきなものがきらいです)

間違いだらけのアナグラム　君の好きなものが嫌いです

(きねんびはどこかでつまずいてはながさくころ)

記念日は何処かで躓いて　花が咲く頃

(みらいもねがえどしようがないなあのひとのことすきですか)

未来も願えど仕様がないな　あのヒトのこと好きですか？

(ひだりくすりゆびにひかりはずせないくせにね)

左薬指に光　外せないくせにね

(やんでやんでもうやんだかな)

病んで病んで　もう止んだかな

(しとしとふりだすあめかさはもたず)

しとしと降りだす雨　傘は持たず

(ただないてないてもうなんでかな)

ただ泣いて泣いて　もう何でかな

(ひとりがこわいくせにらけなりあ)

独りが怖いくせに　ラケナリア

(ねぇもういいよであいとかわかれとか)

ねぇ　もういいよ　出会いとか別かれとか

(ねぇうつろいでこのすべて)

ねぇ　うつろいで　この全て

(きみにいまあいにいくよ)

君にいま　会いに行くよ

(ねがいはかたちになってそらにおよぐ)

願いは形になって　空に泳ぐ

(でもやんでやんでもうなんでかな)

でも病んで病んで　もう何でかな

(それでもきみにきみにふれたい)

それでも君に　君に触れたい

(だってだってわかんないよ)

だってだって　わかんないよ

(それでもでもきみにこいをしました)

それでもでも君に　恋をしました

(でもどうぞどうぞいけばいいよ)

でもどうぞ　どうぞ　行けばいいよ

(それでもでもきみにこいをしました)

それでもでも君に　恋をしました