見た目が一番

(ぱりいちばんのみせ ろーずのどれすみて)

パリ一番の店 ローズのドレス見て

(だいたんでだいひょうばん)

大胆で大評判

(たっぷりかせいでるんでしょ)

たっぷり稼いでるんでしょ？

(おうひがきればどれすはひとばんでだいりゅうこう)

王妃が着ればドレスは一晩で大流行！

(ゆうめいになれてかせぐいいことずくめ)

有名になれて稼ぐ　いいことずくめ

(みためがいちばんなかみはかんけいない)

見た目が一番　中身は関係ない

(どんなにんげんかがいけんしだい)

どんな人間か外見次第

(みかけはりっぱだけど なかみはひどいれんちゅう)

見かけは立派だけど 中身はひどい連中

(しはらいしぶるねんじゅう)

支払い渋る年中

(おかげではさんすんぜんよ)

おかげで破産寸前よ

(げんきだしてかもがきた ろあんだいしきょうが)

元気出してカモが来た ロアン大司教が

(あいじんときたからこれでひとかせぎ)

愛人と来たからこれでひと稼ぎ

(ぼんじゅーるまだむむっしゅ)

ボンジュール　マダム　ムッシュ

(なにをおさがしでしょうか)

何をお探しでしょうか？

(らもっとふじんをよろしくたのむ わたしはここですがたをみられるのはまずい)

ラ・モット夫人をよろしく頼む 私はここで姿を見られるのはまずい

(かいけいはのちほどわたしがする)

会計は後程私がする

(けっこうですともむっしゅ)

結構ですともムッシュ

(いいないっちゃくだけだぞ)

いいな一着だけだぞ

(かみのせっともよ)

髪のセットもよ

(もちろんひつようですとも)

もちろん必要ですとも

(ごきげんようだいしきょうどの)

ごきげんよう大司教殿

(さいこうのものをみせて)

最高のものを見せて

(わたしはおうひのしんゆう)

私は王妃の親友

(おうひがしらないしんゆう)

王妃が知らない親友

(もてなしておうひのように)

もてなして王妃のように

(けっこうですともさどうぞこちらへ)

結構ですとも　さ　どうぞこちらへ

(ようこそむっしゅ)

ようこそムッシュ

(おまえたちははいってくるな)

お前たちは入ってくるな

(ああわたしのつれだ)

ああ　私の連れだ

(それはもうしわけございません)

それは申し訳ございません

(これはおるれあんこうではありませんか ぼんじゅーるむっしゅ)

これはオルレアン公ではありませんか！ ボンジュール　ムッシュ！

(すぐにまだむべるたんが おせわをさせていただきます)

すぐにマダム・ベルタンが お世話をさせていただきます

(いやおまえのたすけがひつようなんだ むっしゅれおなーる)

いや　お前の助けが必要なんだ ムッシュ・レオナール

(べるさいゆのなつのよのぶとうかいに このわかいじょせいをつれていきたいとおもっている)

ベルサイユの夏の世の舞踏会に この若い女性を連れて行きたいと思っている

(かしこまええ)

かしこま...ええ...

(かのじょをおうひのようにきかざらせてはくれぬか)

彼女を王妃のように着飾らせてはくれぬか？

(そうですねこのかたはおうひさまには ちょっとごむりがあるんじゃないかななんて)

そうですね　この方は王妃様には ちょっとご無理があるんじゃないかななんて

(しょうしょうおまちを)

少々お待ちを

(おまえはおれのものだわすれるなよ)

お前は俺のものだ忘れるなよ

(わたしはだれのものでもない)

私は誰のものでもない

(どんぞこからすくったのはおれだぞ)

どん底から救ったのは俺だぞ

(しんぱいするなちょっとしたへんそうをさせるだけだ)

心配するな　ちょっとした変装をさせるだけだ

(だれもがまるぐりっとのことをおうひだとかんちがいし)

誰もがマルグリットのことを王妃だと勘違いし

(わたしのことをおうひのあいじんだとおもうだろう)

私のことを王妃の愛人だと思うだろう

(みためがいちばんそれがせけん)

見た目が一番それが世間

(あざむくにはどうみせるかだ)

欺くにはどう見せるかだ

(みなりをかえてだましてやろう)

身なりを変えて騙してやろう

(わかりました)

分かりました

(ぼんじゅーるむっしゅおるれあん)

ボンジュール　ムッシュ・オルレアン

(ちょうどいいものをごよういしましょう)

ちょうどいいものをご用意しましょう

(そのきふじんおーまいがー)

その貴婦人...オーマイガー！

(さあどうぞこちらへ)

さあどうぞ...こちらへ

(むっしゅべめーる)

ムッシュ・ベメール！

(ぼんじゅーるむっしゅれおなーる)

ボンジュール！　ムッシュ・レオナール

(まだむべるたんはただいまてがあいておりません)

マダム・ベルタンは只今手が空いておりません

(あああなたにおはなしがあるのです)

ああ　貴方にお話があるのです

(あなたがたにあるとりひきをていあんしたいのです)

貴方方にある取引を提案したいのです

(とりひき)

トリヒキ？

(くびかざりをうるてつだいをしてほしい)

首飾りを売る手伝いをしてほしい

(おうひがかわなきゃわたしははめつだ)

王妃が買わなきゃ私は破滅だ

(だいりをたてて)

代理を立てて

(ひみつに)

秘密に

(ひみつ)

秘密！？

(しー)

しー！

(どうでしょう)

どうでしょう？

(むりでしょうきけんすぎる)

無理でしょう　危険すぎる

(おうひもよろこぶはず)

王妃も喜ぶはず

(さいこうのほうせきをちりばめたくびかざり)

最高の宝石を散りばめた首飾り

(しゅようれなきゃじごくです)

主よ売れなきゃ地獄です

(どうぞすくいたまえ)

どうぞ救い給え

(わたしがちからになりますわ)

私が力になりますわ

(ほんとうですか)

本当ですか？

(わたしはおうひとしたしいの)

私は王妃と親しいの

(それにかのじょのために なんでもしてくれるひとともとてもしたしいのよ)

それに彼女のために 何でもしてくれる人ともとても親しいのよ

(どなたのことです)

どなたの事です？

(だいしきょうよ)

大司教よ

(ろあんだいしきょう)

ロアン大司教！

(たすけていただけるんですか)

助けていただけるんですか？

(だいしきょうにくびかざりをとりにいってもらうわ)

大司教に首飾りを取りに行ってもらうわ

(なつのよのぶとうかいで おうひにわたしてもらいましょう)

夏の世の舞踏会で 王妃に渡してもらいましょう

(ありがとうございますありがとうございます)

ありがとうございます　ありがとうございます

(ありがとうございますまだむごきげんよう)

ありがとうございますマダム　ごきげんよう

(ごきげんよう)

ごきげんよう

(さあどうぞごらんください)

さあ　どうぞご覧ください

(おうひらしくなったとおもいませんか)

王妃らしくなったと思いませんか？

(みためがいちばんなかみはかんけいない)

見た目が一番　中身は関係ない

(みなりひとつであざむけるさ)

身なりひとつで　欺けるさ

(みなりひとつで)

身なりひとつで

(どうなるかみもの)

どうなるか見もの