もしも～首飾り(庭園で)

(あらこちらのしんしはどなたかしら)

あら　こちらの紳士はどなたかしら？

(じゅういちねんまえこのていえんでおあいしました)

十一年前　この庭園でお会いしました

(まだおこっていらっしゃいますか)

まだ怒っていらっしゃいますか？

(あいたかったわ)

会いたかったわ

(もしおうひでなければ あなたとにげたい)

もし　王妃でなければ 貴方と逃げたい

(もしおうひでなければ ゆめはかなう)

もし　王妃でなければ 夢は叶う

(こころをかくしたままつとめはたして)

心を隠したまま務め果たして

(それでもきぼうはすてない)

それでも希望は捨てない

(もしおうひのぷらいどつぶせたなら)

もし王妃のプライド潰せたなら

(もしわたしがおうならかのじょはついほう)

もし私が王なら彼女は追放

(おうひをたおしつかむ)

王妃を倒し掴む

(われらのゆめ)

我らの夢

(てにするそのひはいまやちかい)

手にするその日は今や近い

(かくせかめんのしたよくぼうもゆめも)

隠せ仮面の下　欲望も夢も

(つよくのぞんだじんせいあきらめいきるのは)

強く望んだ人生　諦め生きるのは

(おろかものだけ)

愚か者だけ

(おうひはおろかだ)

王妃は愚かだ

(ゆめのなかげんじつもみずに)

夢の中　現実も見ずに

(わたしがものごいでも あいしてくれるかしら)

私が物乞いでも 愛してくれるかしら？

(すがおはみせない)

素顔は見せない

(かくせかめんのしたよくぼうもゆめも)

隠せ仮面の下　欲望も夢も

(つよくのぞんだじんせいあきらめいきるのは)

強く望んだ人生　諦め生きるのは

(おろかものだけ)

愚か者だけ

(こころはみせない)

心は見せない

(じんせいはかめんぶとうかい)

人生は仮面舞踏会

(るいえどぅわーるここにいるの)

ルイ・エドゥワール　ここにいるの？

(おうひはどこだ)

王妃はどこだ？

(かのじょはおきゃくといっしょにいないといけないのよ)

彼女はお客と一緒にいないといけないのよ

(このおとこはだれだ)

この男は誰だ？

(おうひのこじんてきなめしつかい くびかざりをうけとりにきたのよ)

王妃の個人的な召使い 首飾りを受け取りに来たのよ

(おうひにちょくせつてわたすと ほうせきしょうにやくそくした)

王妃に直接手渡すと 宝石商に約束した

(まりーあんとわねっとの さいんつきのてがみをみせたじゃない)

マリー・アントワネットの サイン付きの手紙を見せたじゃない

(わたしにわたすようにと)

私に渡すようにと

(さほうせきばこを)

さ　宝石箱を

(だまりなさい)

黙りなさい！

(ええ)

ええ...

(わたしのいそしみにかんしゃしかこのことはみずにながしたと ちょくせつかのじょのくちからききたいのだ)

私のいそしみに感謝し過去の事は水に流したと 直接彼女の口から聞きたいのだ

(わかったわ ここであなたにあうようにおうひにつたえます)

分かったわ ここで貴方に会うように王妃に伝えます

(まっているぞ)

待っているぞ

(かくせかめんのしたよくぼうもゆめも)

隠せ仮面の下　欲望も夢も

(つよくのぞんだじんせいあきらめいきるのは)

強く望んだ人生　諦め生きるのは

(おろかものだけ)

愚か者だけ

(さあ)

さあ

(おうひさま)

王妃様...

(だれかがきますはやくにげて)

誰かが来ます！　早く逃げて！

(さあいそいで)

さあ急いで！

(なんてごうかなんてすてき)

なんて豪華　なんて素敵

(せかいさいこうのくびかざり)

世界最高の首飾り

(せけんではおうひがかったとおもうだろう)

世間では王妃が買ったと思うだろう