不幸維持法改定案

(まんをじしてはなしたしあわせばなしはなでわらわれてそこからひろがらない)

満を持して話した　仕合わせ噺　鼻で笑われてそこから　広がらない

(はなしはんぶんできいてたわたしのはなしのこりのはんぶんはたれながしてどこにきえてった)

話し半分で聞いてた？　私の噺　残りの半分は垂れ流して　どこに消えてった？

(せいさんはせいぎかさんざんなかいらくかさっこんのしんぎんさけんでるなげいてる)

凄惨は正義か？　散々な快楽か？　昨今の呻吟　叫んでる嘆いてる

(じょうせいはまっきかそんなんでこうふくかさっこんのしんぎんうたってるうたってる)

情勢は末期か？　そんなんで幸福か？　昨今の呻吟　謳ってる謡ってる

(まんをじしてはなしてるふしあわせばなしふこうがしあわせとでもいうくちぶりね)

満を持して話してる　不仕合わせ噺　不幸が幸せとでもいう　口ぶりね

(ふこういじほうかなんかでさだめられたしあわせになんてなれないじゅばくのようです)

不幸維持法かなんかで定められた　仕合わせになんて慣れない　呪縛のようです

(てじょうであるとしらずにそのうでのなかでねむるてじょうでないとおもえばそれもしあわせ)

手錠であると知らずにその腕の中で眠る　手錠でないと思えば　それも仕合わせ

(めいやみのじょうりかぐうぜんのさいかくかはんこんのしんぎさけんでるなげいてる)

冥闇の条理か？　偶然の才覚か？　反魂の審議　叫んでる嘆いてる

(そうせいのそんぎかこんなんでまんぞくかばんこんのしんしんうたってるうれいえる)

双生の尊儀か？　こんなんで満足か？　盤根の新進　謳ってる憂い得る

(ふこうのほうがしあわせとかだれかがきめるもんじゃないしほんとうのしあわせをおしえてよ)

不幸の方が幸せとか　誰かが決めるもんじゃないし　本当の仕合わせを教えてよ

(せいさんはせいぎかさんざんなかいらくかじょうせいはまっきかそんなんでこうふくか)

凄惨は正義か？　散々な快楽か？　情勢は末期か？　そんなんで幸福か？

(せいさんはせいぎかさんざんなかいらくかさっこんのしんぎんさけんでるなげいてる)

凄惨は正義か？　散々な快楽か？　昨今の呻吟　叫んでる嘆いてる

(じょうせいはまっきかそんなんでこうふくかさっこんのしんぎんうたってるうたってる)

情勢は末期か？　そんなんで幸福か？　昨今の呻吟　謳ってる謡ってる