穴の開いた生活/キタニタツヤ
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歌詞(問題文)
(こなごなになったこころのはへんであしのふみばもないへや)
粉々になった心の破片で足の踏み場もない部屋
(かたづけくらいやりなよって)
「片付けくらいやりなよ」って
(きみならしかってくれたかな)
君なら叱ってくれたかな
(せまいへやでかわしあったこきゅうのあたたかみをもとめて)
狭い部屋で交し合った呼吸の暖かみを求めて
(いちどあじをしめてしまえばしぬまでわすれられないや)
一度味をしめてしまえば死ぬまで忘れられないや
(こんなにもぼくはさびしさによわいのなら)
こんなにも僕は寂しさに弱いのなら
(はじめからひとりでいればよかったなあ)
始めから独りでいればよかったなあ
(きみがとおくへこしていってから)
君が遠くへ越していってから
(ぽっかりとあなのあいたせいかつ)
ぽっかりと穴の開いた生活
(まるできみがこちらをのぞくまどみたいだ)
まるで君がこちらを覗く窓みたいだ
(ぬくみがのこるぼくのつづきをわらってながめていて)
温みが残る僕の続きを笑って眺めていて
(こなごなになったこころのはへんでついたきずがいたむけど)
粉々になった心の破片でついた傷が痛むけど
(このいたみをうしなってしまえばきみとのしあわせなおもいでも)
この痛みを失ってしまえば君との幸せな思い出も
(うすれてしまいそうでこわいよ)
薄れてしまいそうで怖いよ
(ちゃんとごはんをたべなきゃだめだよ)
「ちゃんとご飯を食べなきゃだめだよ
(あさになったらかーてんをあけて)
朝になったらカーテンを開けて
(せんたくもそうじもちゃんとやるんだよなんて)
洗濯も掃除もちゃんとやるんだよ」なんて
(おかあさんみたいなてがみとひだまりをのこした)
お母さんみたいな手紙と陽だまりを残した
(きみをどうしてもわすれたくないけど)
君をどうしても忘れたくないけど
(もうぼくはまえをむきあるきはじめる)
もう僕は前を向き歩き始める
(きみのたいおんがうすれゆくことになれるまでは)
君の体温が薄れゆくことに慣れるまでは
(ねえきみとのあわいしあわせなきおくにたまにはにげてもいいかな)
ねえ、君との淡い幸せな記憶にたまには逃げてもいいかな
(あしたはすこしでかけてみようか)
明日は少し出かけてみようか
(はやりのえいがでもみるよ)
流行りの映画でも観るよ