悲しみを食んで生きていく

(おいしゃさまのはなしによればぼくはこころのびょうきで)

お医者様の話によれば僕は心の病気で

(ちりょうにはきゅうそくとたがくのかねがひつようらしい)

治療には休息と多額の金が　必要らしい

(わらわせるよながんばったことなんてないのに)

笑わせるよな　頑張ったことなんて無いのに

(ふかのうがかのうにならないことはとてもよくしっていて)

不可能が可能にならないことはとても良く知っていて

(ちかづけばとおざかるそんなものだとあきらめていた)

近づけば遠ざかる　そんな物だと諦めていた

(いきていくことやめるゆうきすらももてずに)

生きていくこと　辞める勇気すらも持てずに

(かなわぬゆめをふみつぶしてわらうせかいで)

叶わぬ夢を踏み潰して嗤う世界で

(かれゆくまでにさきほこりたい)

枯れ行くまでに　咲き誇りたい

(それだけのせつなるねがい)

それだけの切なる願い

(かなしみをはんでいきていくぼくら)

悲しみを食んで生きていく僕ら

(しぬことばかりがすくいじゃないよと)

死ぬことばかりが救いじゃないよと

(おしえてくれたのはあなたじゃないか)

教えてくれたのは　あなたじゃないか

(なあそんなかなしそうなかおするなよ)

なあ　そんな悲しそうな顔するなよ

(かなしみをはんでいきていくぼくら)

悲しみを食んで生きていく僕ら

(つくりものだけがうつくしいこのせかいで)

作り物だけが美しいこの世界で

(ひとりでいきることそんなむちゃなことを)

一人で生きること　そんな無茶なことを

(のみこんだあなたはどうしようもないひとだ)

飲み込んだあなたは　どうしようもない人だ

(かなしみをはんでいきていくぼくら)

悲しみを食んで生きていく僕ら

(つくりものだけがうつくしいこのせかいで)

作り物だけが美しいこの世界で

(ひとりでいきることそんなむちゃなことを)

一人で生きること　そんな無茶なことを

(のみこんだあなたはどうしようもないひとだ)

飲み込んだあなたは　どうしようもない人だ

(こどものころえがいたものがたりはおもいだせなくて)

子供の頃描いた物語は思い出せなくて

(きのうおこられたひとのかおだけがこびりついてる)

昨日怒られた人の顔だけがこびりついてる

(いっそこのままくるってしまえたらいいのに)

いっそこのまま　狂ってしまえたらいいのに

(くるしみさえもうりものになるこのせかいで)

苦しみさえも売り物になるこの世界で

(あとすこしだまだやれるさがんばれよ)

あと少しだまだやれるさ頑張れよ

(そんなことばいらない)

そんな言葉いらない

(かなしみをはんでいきていくぼくら)

悲しみを食んで生きていく僕ら

(じぶんがきらいというあなたのこと)

自分が嫌いと言うあなたのこと

(すきなぼくのことをあいしてくれないか)

好きな僕のことを愛してくれないか

(もうよるがあけてあさになるだろう)

もう　夜が開けて朝になるだろう

(かなしみをはんでいきていくぼくら)

悲しみを食んで生きていく僕ら

(ひとのふこうだけがここちよいこのせかいで)

人の不幸だけが心地良いこの世界で

(うまれたいみなんていきるりゆうなんて)

生まれた意味なんて　生きる理由なんて

(さがしてるあなたはどうしようもないひとだ)

探してるあなたは　どうしようもない人だ

(ぼくはうたうたいだから)

僕は歌うたいだから

(あなたがしんだそのわけも)

あなたが死んだその理由も

(ぼくがいきるこのわけも)

僕が生きるこの理由も

(ぜんぶうたにしていきるよ)

全部歌にして生きるよ

(ぼくはうたうたいだから)

僕は歌うたいだから